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その子は突然現れた。
━━━━━20XX年7月某日
「転校してきた内園凱楼言います。好きな物は音楽です。よろしくお願いしまーす」
第一印象、チャラ男。
俺はここ、梟谷高校に通う2年の赤葦京治だ。この時期に転校生ということは、訳ありなのだろうか………
「なぁなぁ!内園ってどっから来たの?」
『三重』
「マジで!?関西弁なのか!?」
『まぁ、基本は?話しとったらたまに出るで』
「今も出てるぞ!」
「いいなぁ関西!イケメンだし!」
『そうか?イケメンにイケメン言われたらなんや照れてまうな笑』
「うわ、性格までいいのかよ………」
「俺自信なくなるな…… 」
『なんで?お前はそのままでええんよ?』
「そ、そうか!ありがとな!」
『おんニコッ』
(◎_◎;) ドキッ!!
思えば多分俺はこの時一目惚れをしたのかもしれない。
話してみたいな、と思った時にチャンスはやってきた。
「そしたら席は………赤葦の後ろか」
「俺ですか………」
「そうだ、お前しかいないだろ」
「そうですけど…」
「良かったな、赤葦の後ろで。頭いいし真面目だから何かと助けてくれると思うぞ」
『そっすか…』
『よろしくな、赤葦?くんニコッ』
「え、うん…」
笑顔まぶし………
「ねぇ」
『ん?』
「部活とか入る気ない?」
『あー、俺吹部』
「まじか…」
正直マネになって欲しかった…
『ん?もしかして同じ部が良かったとか、?笑』
「うん」
『そ、そっか……』
「俺バレー部」
『へぇ!だから身長高いんや!』
「そう、なのかな」
『ええやん!バレーなぁ、俺も昔はやっとったで』
「そうなの?」
『おん!おとんがやってんねんけどな、試合もあるし三重に住んどるより東京住んだ方がええってなってこっちに越してきてん!』
「ね、ねぇ」
『ん?』
「内園くんのお父さんってさ、もしかしてだけど元オリンピック選手で今コーチやってるのあの内園選手?」
『え、なんでわかったん?おとんそんな有名やったっけ?』
「有名に決まってる! 」
『そうか…なんや複雑やな笑』
「なんで?」
『知ってる人おらんって思ってこっち来たから』
「そうなの?」
『おん!でも知ってる人が赤葦くんでよかったかもしれんな』
「なんで?」
『うるさないから?』
「そっか…ニコッ」
「赤葦が笑ってる!?」
『ん?赤葦くん笑わへんの?』
「めっちゃレアだよ!」
「イケメンずりぃぞ!」
『赤葦くん……もっと笑った方がええで?赤葦くんモテそうやからすぐ彼女出来そうやし笑』
「そうかな、?」
『そやで!もっと自分に自信持ちや!( σ*´ `)σ』
可愛い………食べたい…………………
「食べていい?」
『ん?何をや?』
「凱楼を」
『ん、俺?赤葦くんって結構肉食系なん?』
「ううん、凱楼限定だよ 」
『ほんま?あ、そや』
『俺も下の名前で呼びたいねんけど、名前なんて言うん?』
「京治」
『ええ名前やな!かっこええわニコッ』
「可愛い……」
「なんだあれ……」
「カップルかよ……」
「てか赤葦の食べたい発言流されてね?」
「食べたいって何!?まさか肉体関係を………ぐふふ♡」
『んー……ほな京治』
「うん」
『俺は食べれへんからお昼一緒に食べよなー』
「凱楼は食べられるよ?」
『せやから俺は食べれへんって笑』
「試してみる?」
『試してみる、とは?』
「そのままの意味だよ、ここじゃみんな見てるから…保健室行かない?」
『えー、いきなり休みとか嫌やわ……』
ガードが硬いな……というか気づいてないのかも
「ねぇ」
『ん?』
「遊びに行きたい」
『ええやん!いこいこ!あ、そや!連絡先交換しよーや!』
「うん、いいよ」
『やった!』
「イン○タでいい?」
『京治イ○スタやってるんや』
「うん、アカウントだけ持ってる」
『へぇ!意外』
「何も載せてないけど」
『そうなんや!ほなさ、これを機に俺との思い出残さへん?』
「いいね」
『せやろ!あ、これ俺の垢な!』
「カイル・アルメド?」
『そうそう!』
「アルメドって何?」
『あーあーそれはな!聞いて驚け!俺の名前や!』
「ん、?どういうこと?」
『おとんはバレー選手って話したやろ?おかんは知っとる?』
「確か海外のタレントのビアンカ・アルメド………あ!そういうこと?」
『そやでー!アルメドはオカンの旧姓やねん!』
「へぇ……」
『こっちの名前の方が都合ええねん!フォロワー増えるし!』
「そっか…」
『おん!』
「モテそうだよね」
『全く!よう言われんねんけど、なんやったっけ、?たかみね、?花が付くねんけど…』
「高嶺の花?」
『それや!よう言われんねん!』
「なるほどね…」
『ほんまはどこにでもおるようなただ性格が明るいだけやのに』
「そんなことないと思うけどな」
『そう?』
「うん、俺はあったばかりだけど凱楼のこと好きだし」
『そう?俺も京治好きやで!来たばかりの俺にも優しくしてくれるし何よりええ匂いすんねん!』
「抱き潰そっか?」(そうかな、?)
『ん、だきつぶ、、?』
「赤葦ー逆だぞー」
「え、あ…すんません」
『なんで謝るん?』
「いや………ごめん」
『?』
「内園気にするなー」
『おん』
『?』
『あ、京治』
「どうした?」
『学校案内してや』
「そうだね、いいよ 」
「俺もさ、先輩に渡したいものあるからついでに寄ってもいいかな?」
『ええよ!』
「じゃ、行こう」
『おん♪こんな広い学校回るの楽しみやわ!』
「そっか」
『おん!』
━━━━━3年1組
「失礼します、木兎さんいますか?」
「あぁ、木兎ならいるぞ!木兎ーー!赤葦くんが会いに来たぞー」
「今行く!」
「あかーしぃ!」
「はいはい…」
「あれ、隣は?」
『転校してきた内園凱楼言います』
「そうかー!あかーしのクラスか?」
『そうです』
「へぇ!もしかしてバレー部入るのか!」
『俺は吹部です』
「残念だなぁ…」
『昔はバレーしとったんですけどねー』
「まじ!?じゃあマネになってー!」
『えー…』
「木兎さん、凱楼が困ってます」
「そ、そうか…」
『困ってへんよ?』
「そうなの?」
「まじ!!」
『はい』
「え、じゃあ入ってくれるの!?」
『入らへん』
∑(꒪д꒪III)ガーン
「全く………」
『ねぇ京治……』
「何?」
『学校案内…』
「あ…そうだね」
「では木兎さん、部日誌ちゃんと書いてくださいね」
「おう!」
「またなあかーし!イケメンくん!」
「はい」
『はい、?俺イケメンちゃうけどな…』
「イケメンでしょ」
『そう?』
「うん」
『そうか!ありがとう!ニコッ』
「ッ…」
『京治、?』
「ごめんね、行こうか」
『おん!』
次回♡1