テラーノベル
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スマホの通知が鳴る。
〔 風邪引いた 〕
そのメッセージを見て、柔太朗は手早く身支度を済ませる。今日は朝から仕事がオフだった。髪はセットしないで、普段使っているコンタクトではなく、最近買ったお気に入りのメガネをかける。
リムレスメガネというタイプで、レンズにフレームが無く、シンプルだけど抜け感のあるデザインが、柔太朗のミステリアスな目元の雰囲気によく似合っていた。
家に着くと、勇斗はしんどそうにベッドで体を横にしていた。
「はやちゃん大丈夫?一応薬とか色々買ってきたけど…。」
勇斗は熱に浮かされ、怠そうに話す。
「せっかくの休みなのにごめん。来てくれてありがとう。薬はもう飲んだよ」
「そうなんだ。じゃあ、あと家事とか、なにかできることあったら何でも言ってね」
「大丈夫。それより……」
勇斗が布団から手を伸ばして柔太朗の手を握った。熱い。手のひらが、じんわりと汗ばんでいる。
「隣、いて」
「うん」
柔太朗は、握られた手をそのままにベッドの脇に座った。音のない部屋に勇斗の浅い呼吸音だけが聞こえ、時間が流れていく。
柔太朗は勇斗の顔を覗き込み、空いている方の手で額にかかった髪を整えた。勇斗が薄目を開けてこちらを見る。
「……柔太朗、新しいメガネかけてる」
「ああ、うん。最近気に入ってるんだ。」
「……似合ってる。それになんか、普段より色っぽい感じがしていい」
勇斗の指が、柔太朗の手の甲をゆっくりと撫でた。
「柔太朗」
「うん?」
「その顔見てたら、なんか興奮してきた」
握られた手をぐっと引かれて、布団の中へと導かれる。布団の下で勇斗のものが反応しているのがわかった。
「は?あり得ないでしょ。今日くらい大人しくしてなよ」
「わかってるけど、隣に好きな人がいたら我慢できない。なんかエロいメガネかけてくるし」
柔太朗の指先に、硬くなったものが触れている。メガネの奥で、自分の目が泳ぐのがわかる。
「柔太朗、口でして?」
甘えた口調で、勇斗は言った。
**************
ベッドサイドに腰かけた勇斗の脚の間に、柔太朗は跪く。勇斗は部屋着のスウェットを下げ、すでに反応し立ち上がっているものを柔太朗の前に差し出した。
「舐めて」
柔太朗は渋々勇斗のものにゆっくりと顔を近づけ、奉仕を始めた。
普段はコンタクトの柔太朗が、今日は珍しくメガネをかけている。勇斗の視線はどうしてもそのメガネに吸い寄せられてしまう。涼しげなレンズの奥で長いまつ毛が揺れ、いつもよりずっと大人びて、妙に色っぽかった。
「……何じろじろ見てるの」
「いやー、エロいなーって」
「きもっ」
「えーひどい!」
塩対応な口調に対し、勇斗を奉仕する口やその手つきは手慣れていてそのギャップが更にエロい。柔太朗の整った美貌でそんなことをされていると思うだけで気分は最高だった。
「……はやちゃんの、相変わらずおっきいね」
温かい口腔が勇斗を包み込む。口内はねっとりとしていて、それでいて吸い付くような圧迫感があった。フェラの技術は完璧で、どこをどう扱えば感じるか、勇斗は柔太朗の手のひらの上だった。
「っ……気持ちいいっ……」
勇斗が声を詰まらせると柔太朗は上目遣いに彼を見上げた。眼鏡のレンズ越しに、潤んだ瞳が勇斗を捉える。その視線だけで勇斗の背筋にゾクりと甘い痺れが走った。美人という言葉がこれほど似合う顔もない。メガネをかけたまま、上目遣いに見つめられるその光景はまさに悩殺という他なかった。
「ん……ふ、ぅ……」
柔太朗は少しずつ頭を前後させ始めた。勇斗は柔太朗のサラサラとした髪を掴み、無意識に腰を揺らす。
「柔太朗……いい、それ……」
褒めるように囁くと、柔太朗は少しだけ目を細めてさらに深く咥え込んだ。喉の奥まで迎え入れようとする健気な仕草と、そのくせ冷たい態度の温度差が更に興奮を掻き立てる。
ふと、勇斗の脳裏に悪戯な衝動が浮かんだ。このメガネに、かけたい。今このメガネをかけたままの柔太朗の顔に、思い切りぶちまけたい。そのレンズ越しの美しい顔を、自分のもので汚したい。
「ねえ、柔太朗」
「……何」
咥えたまま、柔太朗がうっすらと眉を寄せる。舌は止まっていない。話しながらも律動を崩さない。
「顔にかけていい?」
その瞬間、柔太朗の動きがぴたりと止まった。メガネの奥の瞳が、少しだけ見開かれる。勇斗は続けた。
「そのエロいメガネ、今日ずっと気になってた。かけたままの柔太朗の顔に、出したい」
「……変態」
「うん」
「最低」
「分かってる」
短いやり取り。柔太朗はしばらく勇斗を見上げていたが、やがて諦めたように小さく息を吐いた。
「……好きにすれば」
素っ気ない許可。柔太朗は再び頭を動かし始める。先ほどより少しだけ乱暴に、勇斗を追い詰めるように。勇斗の指が柔太朗の髪をきつく握り、腰が跳ねた。
#ご本人様とは一切関係ありません
あんり
444
#ご本人様には関係ありません
ち び
1,327
「あっ……柔太朗、いく……!」
勇斗は柔太朗の口から己を引き抜いた。びゅっ、と熱い飛沫が放たれる。白濁が勢いよく飛び出しそれは柔太朗の顔をめがけて発射された。頬をかすめ、そして眼鏡のレンズの上にべったりと付着した。
「あ……」
柔太朗が小さく声を漏らす。精液に濡れたレンズ越しに、彼の驚いたようなそれでいてどこか興奮したような瞳が見える。高い鼻筋を伝う白い雫が、彼の妖艶な美貌をより一層際立たせていた。レンズの上でとろりと広がる白濁が、縁から滴り落ちる。その背徳的な光景に勇斗の背がゾクリと粟立った。
「ごめん、柔太朗。眼鏡汚しちゃって」
そう言って手を伸ばすと柔太朗はようやく我に返ったように、眼鏡を外した。レンズを指で拭いながら心底嫌そうな顔をする。
「……最悪」
「でもいいって言ってくれたじゃん」
「はやちゃんがうるさいから」
「まあ、それは……あっ、怒らないで!ごめん!もう、じゅーたろー!ごめんってばぁー!」
柔太朗は何も答えない。ただ拭ききれていないレンズを睨むように見つめて、それからぽつりと呟いた。
「……2度目はないから」
その声はどこまでも冷たくて、けれど柔太朗の表情がどこか興奮したように染まっていたのを勇斗は見逃さなかった。勇斗は、にやけそうになる口元を、バレないよう必死に引き締めたのだった。
コメント
2件
作者です。例のドカメロ眼鏡を見た時からやりたいと思っていました。満足です。
わあ、たぬきさん!第8話読み終えました。いやもう、リムレスメガネの象徴効果が凄まじいですね。普段コンタクトの柔太朗がかけることで、普段との“輪郭の違い”が際立って、しかもそれが勇斗の興奮に直結する構造になってる——設定の使い方が巧いです。あと、あの「2度目はないから」って素っ気ない台詞の裏に、実は…って感じの含みを持たせてるところがニクい。口調は冷たいのに、どこか興奮してるような表情を勇斗が見逃さない、って描写が二人の関係性を雄弁に語ってました。続きが楽しみです!