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またまた甘々です


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shk side

今日はやけに天気が悪い。部屋の窓から外を覗くと、まだ昼頃なのに外は薄暗く、大雨が降っている。嫌な予感がする。俺は雷が大の苦手で、音も光るのも全てが無理だ。「…みんなの所に行こうかな」なんて考えている間に嫌な予感が当たってしまった。家のすぐ近くから雷鳴が鳴り響き、家が停電してしまった。その途端、喉からヒュッと音がなり、息が出来なくなってしまった。 頭の中が「怖い」という言葉で埋め尽くされ、上手く息ができない。つらい、こわい、誰かたすけて、と言いたいところだが、声が上手く出せない。誰も呼べない。「お願い誰か来て…」布団に蹲り、そう思い続けるしか無かった。



sm side

今日は天気が悪いな、雷が落ちそうだ。雷か…雷?!俺はハッとした。シャークんは雷恐怖症なのだ。以前、雷が鳴った時はみんなが近くにいたからどうにかなったが、今は部屋で1人のはずだ。まずい、今からシャークんの部屋に向かおう。そう思った途端、雷鳴が鳴り響き家が停電した。急がないと。俺は急いでシャークんの部屋に向かった。

向かっている最中に、みんなに遭遇した。どうやらみんなの考えは同じらしい。何も言わず、顔を合わせて頷き合い、シャークんの部屋へ走った。



no side

nakamuがシャークんの部屋の扉を勢いよく開た。中には「カヒュッ…カヒュッ」と過呼吸になりながら、布団の中に蹲っている彼がいた。みんなは急いで駆け寄った。きんときは「俺のリズムに合わせてゆっくり呼吸して?」と優しく声をかけながら、シャークんの呼吸を整えさせた。そして部屋が暗いままだった為、Broooockが落ちたブレーカーを確認しに行った。ぼろぼろと大粒の涙を流し、嗚咽しながらも一生懸命酸素を取り入れようとするシャークんの姿に胸が痛み、きりやんが優しく抱きしめた。「遅くなってごめんね。大丈夫だよ俺達はここに居るから。」とシャークんに何度も伝える。彼の耳に届くように。安心できるように。

みんなでシャークんを宥めていると、部屋に明かりが着いた。どうやらBroooockが直してくれたようだ。明かりが着くと共に、スマイルが水の入ったペットボトルを持ってきてくれたようだ。蓋を開けてやり、シャークんに渡すと手が震えてうまく持てないらしい。「仕方ない」スマイルはペットボトルの水を自分の口に含み、シャークんに口移しで与えた。彼はなんの抵抗もすることなく、口に流れてくる液体をこくん、こくん、と一生懸命に飲み込んだ。もう一口与えた後、シャークんの頭を優しく撫で、「落ち着いたか?」と問いかける。返事は返ってこないが、さっきより安心したような顔をしている。みんなもほっと一息ついた。

リビングへ行こうとしたのだが、まだ歩けないようだった為、きんときがシャークんを姫抱きし、リビングへ向かった。いつもなら抵抗する彼も今は離れたくないのか彼の服をきゅっと掴み、離さなかった。

リビングに着くとBroooockがカーテンを全て閉めてくれていて、みんなのホットミルクまで作ってくれていた。ソファーに座り、みんなでホットミルクを飲みながら、お話をした。雷の音が耳に入らないように。そうしているうちに彼も安心したのか、腫れた目を擦りながら、くあっと欠伸をした。nakamuが「泣き疲れちゃったね」と赤ちゃんを相手するかのように優しく話しかけ、おでこにそっとキスをした。Broooockは、シャークんがホットミルクを零さないように彼のコップを机の上に置き、ブランケットを掛けてあげた。「おやすみ、シャークん」と声をかけ、優しく頭を撫でる。ふわっと微笑みながらこくんと頷き、彼は眠りについた。


「もう大丈夫だよ」

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