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「嬉しいけど、毎週はいいかな…?」

「毎週だと俺と他のものが食えないもんな」

‘じゃあ、月1くらいにしようか…?’


おばちゃんは何やらぶつぶつと考えたあと


‘良子ちゃん’

「はい」

‘颯佑が偉そうに居座ったり、嫌なことしてない?’

「ふふっ……全然ない」

‘本当に?’

「本当」

‘ならいいけど、何かあったら私にでも佳佑にでもすぐに言ってよ?颯佑をスパルタ式でしつけ直すからね’

「スパルタ式…」

‘そうそう、ふふっ。で、ご飯も食べた?’

「私は、ほぼおはぎだけど」

「チヂミ焼いた」

‘いいわね。野菜も食べられて。良子ちゃん、暑くなりきらない季節の変わり目で一日の気温差があるからね。体調には十分気をつけて’

「うん」

‘とにかく、しっかりと食べなさい。体は食べたもので出来てるんだから’

「うん、わかった」

‘一人暮らしじゃ、一度にたくさんの種類は作らないだろうけど、2、3日で栄養バランスを整えるくらいに考えて食べていればいいからね’

「なるほど…そうする。ありがとう、いいこと聞いた」

‘可愛いわね、良子ちゃん。電話ありがとうね’

「あの…おばちゃん……」

‘どうかした?’

「もしかしたら…なんだけど……心配しすぎかもしれないんだけど」

‘うん?’

「うちのお母さんが…颯ちゃんとこうして会ってること今日まで知らなかったから…私に文句を言う代わりに……おばちゃんに何か言ったら…ごめんなさい」

‘颯佑と付き合ってるって言ってくれたの?颯佑良かったわねー’

「ああ」

‘良子ちゃんは心配することないわよ。私たちが佐藤さんを悪く思うことはない。もちろん良子ちゃんのこともね。良子ちゃんは毎日しっかり食べてしっかり働きなさい。そして若者らしくお洒落して外にどんどん出なさい。そのあとで、たまにお母さんに電話してあげれば十分よ’


おばちゃんは、楽しい報告をどんどんお母さんにして嫌なことは颯佑に言って八つ当たりまでしちゃいなさいと笑って電話をきった。


「おばちゃん、いつも元気だね」

「そうだな。口数が減ったら調子悪い時」

「そんなことある?」

「あるぞ。肩とか背中がパンパンだって言ってぐったりすることが定期的にある」

「あーそれ嫌だよね、つらそうだ」

「少し前に佳佑とマッサージチェアをプレゼントした」

「超豪華プレゼントだ」

「肩もみから解放されたい一心でな」

「でも喜んでたでしょ?」

「ああ。母さん以上に父さんにめちゃめちゃ感謝された」

「そりゃ一緒に使えるものね」

「違う違う。父さんの方が俺たちより肩もみをさせられていたから」


仲良しエピソードを聞きながら、私も来月の母の日にはプレゼントを贈ろうと決めた。

送るんだけどね。

そう思っていると、颯ちゃんの手が私の胸とお腹を撫で始める。


「…颯ちゃん……?」

「頑張ったリョウにご褒美」

「ありがと?」

「気持ちよくなって」


そう言った彼は、髪を束ねてむき出しになっている私の耳を口に含み、舌をチロッと差し込んだ…ひゃぅ…んン………

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