僕
の名前は宇津木聡子!この学校の生徒会長やってまーす!!よろしくねぇえぇぇ!!! 今日は生徒会の会議があったんだけど体調が悪いのに無理して来ちゃったら案の定熱が出てしまい倒れてしまったのです そんなこんなで保健室で休んでいるとそこには先客として2年生の兎川愛莉先輩がいたのだ その横には同じく2年生である白雪巴という女の先輩もいた 2人ともすごく美人だからきっと学校中で人気なんだと思う。
白「あら、起きたみたいよ」
宇「あ……すいません勝手に入ってきちゃいました」
兎「全然いいですよぉ〜!!」
宇「ところでなんで倒れていたんですか?確か体育祭について話したいことがあったんじゃ……」
白「私が説明しますわね、今日の会議では宇津木さんの代わりを務めましたので一応把握していた方が良ければと思ってここに連れて来た次第でございますわ。それにしても本当に体調悪そうですね……大丈夫ですか?」
宇「はい、多分もう少ししたら治るとは思うんですけどね……」
(てかあのクソ理事長許さない絶対)
兎「何かあったのか心配だなぁ〜」
白「でも、もうすぐ午後の授業が始まりますので私たちは教室に戻りましょうか。保健室の先生には話しておきましたので」
白雪巴。彼女の存在こそまさにこの学園における秩序の象徴と言っていいかもしれない。容姿端麗、頭脳明晰、品行方正の三拍子を兼ね備えた彼女は誰からも好かれる完璧な生徒会長だった。そんな彼女に憧れを抱く生徒たちも少なくないとかいないとか。まぁそれは置いておいてなんというのか、一言で表すならば彼女は完璧超人であった。
そういえば彼女と初めて出会った時も彼女に圧倒されていた気がする。あれはまだ春先で入学してから2週間しか経っていない頃だっただろうか。その日は特に何もなかった日のはずだったのだが突然校内放送が流れたのだ。その内容というのが全校集会が開かれるというものだった。体育館に移動する最中周りの皆は困惑していたようだったが私はそれよりもこれから何が始まるのかワクワクしてしょうがなかった。こんな経験をしたことがあるのはこの学校に通っている生徒の中でおそらく私だけだ。きっとこれから何か特別なことが起きるに違いない!そんなことを考えながらワクワクしていた。しかし現実というのは本当に残酷だなと思う出来事が起こったのだ。それは移動中の廊下で起こった事件だ。この学校は基本的にどこへ行くにしても廊下を通らなければならない造りになっているのだがそこを通る時に私は見たんだ。一人の男子生徒が壁に寄りかかりスマホを操作していたところを先生に見つかって注意を受けている場面を。しかもその子は私が密かに好きな子でもあったのでその時はとてもショックを受けたのを覚えている。そして今目の前に広がる光景を見て私はあの時のことを再び思い返しているわけだ。ただ、今回違うところといえばそこに宇津木さんがいるということだ。彼女は兎川に肩を貸してもらって何とか歩いているといった状態だ。一体なぜこんな状況になったかというと時は数分前に遡ることになる──── ───── 兎「ねえ、巴様」
昼休みになりいつも通り中庭に向かおうとしたときに話しかけられた。振り返るとそこには見慣れた顔があった。そう、私の数少ない友人の一人である。彼女の名前は兎原華月といい名前とは裏腹にウサギのように大人しく、引っ込み思案な性格をしている少女だ。しかし彼女はただの性格がおとなしいわけではない。彼女も私と同じく神様候補だったのだ。そんな彼女となぜ仲良くなったかというとそれはもう簡単な話だ。私と同じような境遇だからというのもある。でも私が彼女に声をかけたのはその前からである。私は彼女が気になって仕方なかったんだと思う。初めて出会った時はその小さな体にたくさんの不安を抱え込んでいるように見えたからだ。だから放っておくわけにはいかないと思ったのかもしれない。それから私たちは話すようになり一緒に過ごすようになった。今では立派な親友になったと思う。もちろん私だけではなく彼女の周りにもいるんだけどね!この子はそういう優しい心をしているんだよなー。ちなみに今は中庭に向かうために廊下にいた。周りには生徒はいないものの何人かの教師がいるくらいなのでそこまで騒ぐほどではないはずなのになんでこんなに人がたくさん集まってきているのかと言うと理由は一つしかない。そう、兎田ぺこらがそこにいたからである。兎田先輩の人気の高さはすごいもので彼女に近づこうとする者は多いのだが当の本人はまるで興味を持っていないらしく誰に対しても冷たい態度を取っているらしいのだ。だからこそ近づけない、だからこそ人気が出る。そんな存在として認知されている。つまり今の状況は珍しいことにあの孤高の存在と呼ばれるうさぎちゃんが自ら人に声を掛けたということだ。それだけで十分驚くべきことであるにも関わらずさらに相手はあの保健委員で有名な美少女転校生白雪巴だときた。そりゃ人が集まってくるよね……。私だってびっくりしてるよまじで。
白「えっと……あなたたち知り合いなの?」
白雪先輩の言葉を聞きようやく意識が戻ったのか二人はお互いを見合わせた。まぁそうだよね普通驚くわなこんな展開。てか本当にいつまでこうなってるのよこの子たちは。とりあえずこのままじゃまずいしなんとかしないと。そう思った時だった―――兎「そっか~、巴センパイって言うんですねぇ。よろしくお願いします」
あれれ、思ってた反応と違うぞ?もっと何かしら言われると思ってたのにまさかの展開すぎて頭が全くついていけないんだけどどういうことこれ?いや嬉しいんだけど急すぎないかな?
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