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「すみませんねえ、急にお呼びして」山富士は金隠氏に「是非話したい事が有る」と言って呼び出した。
「何ですか?日曜日に、アタシだって予定が有るんですよ。」金隠氏は勿体ぶった。「どっかぶっ壊れたんですか?」呼び出しは必ず、経年劣化した寺の修繕や、檀家への取り立てと決まっているからだ。
「このあいだ合祀で割賦にした月田老人なんですよ。」「どうかしましたか?まだ来月分じゃ無いはずですが…」「そうじゃ無くって。娘さんが、悩み相談に見えたんですよ!」山富士女史は相談された内容を話した。秘密厳守も何もあったものではない。
「いいじゃない。若い人と月田サンが再婚したって…」「だって合祀の月賦なんですよ!そんなお金があったら個人の立派なお墓に回してくれたって良いですよ。娘さんの話しじゃ株をずっとやっていて、コガネがあるそうよ。」「そうかあ。このあいだフルタくんに、割賦の途中で死んだらって言われてどうしようかと思ってたんだよ。」
「他の檀家さんが割賦でも、グレードが高い方を望んできたって事にしたら?」
月城 蓮桜音
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水羽
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コメント
1件
読了しました。このエピソード、めちゃくちゃ好きです。「秘密厳守も何もあったものではない」で思わず笑いました。檀家さんの個人情報がポンポン飛び出す様子、リアルでありながらユーモラスで。しかもお金の話になると「個人の立派なお墓に回してくれたら」っていう山富士さんの庶民的な発想がとても人間臭くて魅力的です。「合祀」「割賦」といったお寺独自の専門用語が自然に会話に溶け込んでいて、この世界の空気感がしっかり伝わってきました。連載の続きが気になります!