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体育祭の朝

朝の校庭は、体育祭の準備で賑やかだった。色とりどりのテントが立ち並び、クラスの応援団の声が聞こえてくる。さくらは楽しそうにその様子を見ていたが、心の中で少しだけ緊張していた。

「さくら、準備できたか?」

後ろから聞こえた声に振り向くと、そこには陽斗が立っていた。いつものクールな表情で、少しだけ不機嫌そうに見える。だが、さくらはその顔に違和感を感じていた。いつもとはちょっと違う。

「うん!ばっちり!でも、陽斗、なんだか今日は元気ないね?」

さくらは陽斗を心配そうに見つめる。陽斗は少しだけ顔を背けて、ふんと鼻を鳴らした。

「別に元気だよ。」

「ほんとに?」

「本当に。」

陽斗はあまり目を合わせず、つい口調が硬くなってしまう。それを見て、さくらはますます不安になった。

体育祭のクラス対抗リレーで、さくらと陽斗はペアになっていた。リレーのバトンを受け取るとき、二人はどこかぎこちない表情で目を合わせる。

「頑張ろうね!」

さくらは明るく言うと、陽斗も軽く頷いた。

「お前が焦んなきゃ大丈夫。」

その言葉が、どこかいつもより強く感じられて、さくらの胸が少しだけ高鳴った。

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