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「さくら、準備はいいか?」
陽斗がさくらに声をかける。さくらは元気に頷き、スタートラインに立つ。
「もちろん!絶対に勝とうね!」
陽斗はさくらの無邪気な笑顔を見て、少しだけ顔を赤くする。しかし、その照れを隠すように、さくらに向かって冷たく言う。
「お前がしっかり走れよ。」
「わかってるよ!」
さくらは陽斗に向かって元気に返すと、スタートの合図を待つ。
号砲が鳴り、最初のランナーが走り出す。さくらの番が来たとき、彼女は気合いを入れて走り始めた。全力で走り抜ける中、陽斗が待つバトンゾーンが見えてきた。その時、ふと横目で見ると、陽斗が何かを心配そうに見つめているのがわかる。
「陽斗、待っててね!」
さくらは全力で走り、バトンを渡した。陽斗が走り出すと、さくらは応援の声を上げるが、なんだか心臓がドキドキしていた。あの顔、もしかして…少し、陽斗も気にしてるのかな?