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店を後にしてカランコロンと銀鐘の音を鳴らして、雑貨屋から外に出るベルは商品が入った紙製の袋を手で持ちながら、次へ向かうは紅茶屋だ。
『自宅へ変えるのでは無いのか?』
『ヘラクレス、私は……確かにこの居場所を突き止める魔法は、家のが良いですが、今日は天気も良いですし、………それにこういった人探しには、もっと人が集まる場所のが向いておりますよ』
天気も程よくよく、そして折角買ったのだから早く始めたいし、何なら行きつけの紅茶屋には、素晴らしい店員がいる。
高揚感に溢れた表情をしながらも、歩き出す先には煉瓦で作られた歩道の横にはツツジの生垣が並んでいて、道なりに右側にはワインレッドのバタフライスリーブワンピースが飾ってあるトルソーに、純白のパフスリーブに胸元には大きなリボンと、腰にもリボンが後ろ結びに閉められてるプリンセススタイルのドレスがトルソーに飾らせているショーウィンドウが見えるブティックに、その隣には木製のカフェモカの香り漂う古本屋には、白い猫が三匹扉の前で寝ていた。
歩いて左側には、アイアンアンティークフェンスが続き、3段の丸い雪だるまのように上の方が小さい赤い薔薇がさいたトピアリーの間に、赤い薔薇のアーチがあり、その奥には兎が両腕で紅茶ポットを垂らすような石像から水が噴き出てる噴水の周りに、テーブルクロスを引いた二人用席が沢山散らばっていて、その隣にあるイタリア風ゴシックリバイバル住宅デザインの石と木で作られたカフェ屋が見え、扉の近くにはメイド服を着た前髪はアシメントリーにセミロングヘアの、十字架のピアスを両耳に、そしてトラバスにひとつずつピアスをつけた店員がいた。
『やぁ?アンタ、また来たの?なんて、よってらっしゃいな。』
『おはようございます。テミさん。……今日は、お店でスコーンにバタースコッチを垂らした物に、クランベリーベーグルと、ヴィシソワーズをください』
『はいよ。中に入っておくれ?おや?鴉かい?白い鴉なんて珍しいな』
『はい。……昨日、師匠がプレゼントして下さったんです』
扉前での会話は良くないと、テミさんは店の扉を開けてチリンと扉鐘が鳴ったかと思うと、私は荷物を抱えながら室内へ入る。
扉から直ぐ横には直角になるように配置されてるBARのようなカウンターに、店員が立つカウンター裏には沢山のコーヒーや、中にはワインだったり紅茶の葉が瓶詰めになって敷き詰められており、テーブルクロスを引かれてるテーブル席もある中、庭へと繋がる扉は半開きとなっており、懐中時計を持った兎の陶器の像が、”不思議な店へようこそ、アリス”と刻まれた看板を担いでいた。
『嗚呼…優雅にお茶会をしたいとこですが、……テミさん。私は、ゴールデンドロップを下さい。』
『畏まりました。……でしたら、此方の席です。』
テミが聞き入れた後、一瞥した先にはテミの兄のホセがいて、テミは手招きすると、耳打ちをした後、ホセはカウンター内へ入って接客をし始めた。
テミは、ベルとヘラクレスを導くように先導しカウンターの外からテーブル席を通って二階と地下へ行ける螺旋階段から、下へと行くと四方八方に、お酒や紅茶瓶等の棚がエンド陳列型に並ばれており、壁まで四方八方みっちりと並んでる中、テミは1番奥の壁に設置してある紫の瓶を手にしたかと思えば奥へと押し込む。
すると、その棚は見せかけだけのトリック棚なのか、その瓶をノブのようにしてテミが押せば商品棚と思っていた扉が開いた。
ネオンの光を放つアイアンシャンデリアの下、漆黒のバーカウンターに、二人用の鴉のように暗いテーブルクロスがしかれた円卓テーブルの上には紫の炎を放つ燭台が置かれており、バーカウンター裏には酒と混じってはあらゆる妖精の羽は梔子の乾燥した物等が瓶に入って置かれている。
『まさか裏メニューをベルが知っているとはね。…』
『いや、私が求めているのは裏メニューでなく、……実は一目につかない場所にいたかっただけですよ。』
『へぇ……あと、アタシは料理持ってくるから、少し待っておくれ?』
『ゴールデンドロップはいりませんよ?私は犯罪には手を染めないので………』
『なのに、アンタ私に他の客から見られたくないって理由だけでここを使うのか。……良い度胸だな。』
『…紅茶のゴールデンドロップは、欲しいです!お願いします。』
『分かったよ。……アタシの口から話した言葉は内密に。エクソシストさん?』
茶目気たっぷりに口にするテミさんは、人差し指を自分の唇に当てがって、またあの仕掛け扉を使って、頼んだ食事を取りに行くのであった。
漸く息を吐ける程に休まる空間につくと、ヘラクレスはパタパタと羽ばたいてテーブル席の椅子に座り、ベルは、鳥籠や雑貨屋のショッパー袋と自分のバックを床に置いて、バックからは特異な陣が描かれたハンカチ程小振りのクロスを引いて、その上にエグスタンドつきの水晶や、コンパスに買ったばかりにオルゴールにハバネロやら、セイレーンの爪が飾ってある標本を取り出した。