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💛)なんで俺になんも言わへんねん!
❤️)言うほどのことやないやん!後輩とご飯行くとか、淳太にだってあることやろ!?
💛)女の人は違うやん!
❤️)別に、2人きりって訳やないんやし!
💛)ほんま意味わからへん……
始まりは今朝
久々に2人とも午後はオフで、一緒に夕ご飯食べようって約束しとった。
〜
💛)まだ帰って来おへんのか…遅いな、もう予約とってんねんけど…
遅い。夕方になっても帰ってこん。
❤️)ただいま〜
ほろ酔い状態の恋人が帰ってきたかと思えば、ソファに寝転び、そのまま眠りについた。
💛)は、?
時計を見ると、時刻は午後23時を回っていた。俺もようここまで耐えたもんやな。
大毅を叩き起こし、今に至る
💛)なんか一言いえや!キャンセルの電話とかせなあかんし、キャンセル料取られるし、
❤️)なら別の人と行けばええやん!わざわざオフなのに、俺じゃなくてもええやろ?
💛)そういうことちゃうねんっ、!
だめだ、もうこいつには話が通じへん。
💛)……俺ら、距離置こか…
❤️)……おん
大毅はこちらを見ず、ソファのクッションに顔を埋めたまま再び眠った。
💛)…なんやねんほんまに…
俺は咄嗟に流星の家に逃げた。二人の間に出来た溝をどうにかするには、こうするしかなかった。
💙)おぉ、どした。
💛)……っ、り”ゅうせっ…
俺は泣きながら流星に事情を説明した。全然言葉が組み立てられへんくて理解に時間がかかったと思うが、流星は静かに聞いてくれた。
💙)なるほどな、そういうことがあったんやな。お疲れさん
流星の大きな手で頭をわしゃわしゃと撫でられると、また自然と安心し、涙が溢れた。
💙)ご飯食べたん?
💛)まだ……
💙)そか、俺すき焼き作りすぎたんやけど、食べへん?
💛)食べる……
流星の甘いすき焼きは、泣きすぎてすっかり空腹になった俺には至高のものだった。
💙)お風呂沸いてるからいつでも入りや。着替えは俺の使えばええわな。
💛)おんっ、何から何までほんまありがとう
💙)ええんよ。
その日は流星の家で眠りについた。そして、大毅から連絡は来なかった。
〜
💛)ぅん……おはよう…
💙)おはよ、寝れた?
流星にしては珍しく朝が早い。エプロンをつけて朝ごはんを作っとる流星に不覚にもときめいた。
💛)珍しいな…まだ8時やで?
💙)何となく目ぇ覚めた笑ほら、朝ごはん出来たで。とりあえず食べや。
トーストに目玉焼きとウインナーという、至って普通な朝ごはん。
💛)ん……んまい…
💙)なら良かったわ笑
💙)それにしても、まだしげんこと気がかりなんか?
💛)まぁ…結局連絡来おへんかったし、このまま自然消滅やわな…大毅、いや…しげとは…
💙)じゃあ……そんときは、俺にしや。
💛)……へぁ、っ?
自分でも驚くほど間抜けな声だったと思う。でもしゃーないやん。衝撃的やったもん。
💙)あかん?俺なら、淳太のこと悲しませたりせんで。
流星が魅力的なのは重々わかっている。それに、今の俺にとってどっちの方が有益かもわかっとった。
💛)…
すぐには答えられなかった。しげ以上に好きになった人なんかおらへんし、まだしげのことが好きなのは事実やった。
💙)まぁ、すぐにとは言わんし、俺のことも恋愛対象として見て欲しいだけや。
💛)……おんっ…ごめんな。
💙)ええんよ。まぁ、落ち着くまではここおりや。
💛)ほんま、お世話んなります…
そして俺はしばらく流星の家に居候した。
しげから連絡が来たんは、1ヶ月後のことやった。
〜LI○E〜
❤️)「なぁ、今日時間ある?会って話したい」
俺は流星を呼んで相談した。
💙)ん〜、まぁ、行きたかったら行けばええんやない?
💛)でも…今更何話すんかわからへん、
💙)…俺から1個言えることは、行かへんかったらこのままほんまに自然消滅やわな。
💛)…っ、!それは……
正直嫌だった。行かへんかったら何も変わらんのも、わかっとるけど、どうにも気持ちが重かった。
〜
💛)お待たせ……
❤️)あっ、ぁ…いや、全然…待ってへん…
結局行くことにした。別れるなら別れるで、ハッキリさせるため。
俺らの間には、気まずい沈黙が流れた。
💛)……
❤️)………
2人とも何も言わず、時折水を飲むだけだった。気まずすぎて、口を開こうとした時、しげが咄嗟に言った。
❤️)ほんまごめんっ、!俺…最低やったと思う…2人きりやないとは言え、なんか言うべきやったよな…
💛)……
❤️)酒も飲んどって…って言うのは、言い訳にもならん…ほんまごめん。淳太がおらんくなって、どれだけ淳太が大切やったんかわかった…
許したい。でも、許したらまた同じことが起きるのではないかと、不安もあった。
💛)……すぐに、許すとかは…出来へん…
頭を下げていたしげが顔を上げ、一瞬目を見開くが、すぐにうつむいた。
❤️)そう……よな、今…誰か他の人と暮らしとるん…?
💛)…流星の家に、居候させてもらっとる。
するとしげは、悔しさ、怒り、悲しみが混ざったような、苦しそうな表情を見せた。
💛)……何怒っとん…こうしたんは、しげやろ…
❤️)…っ、、わかっとる…わかっとるけど……流星は嫌や…てか、他の人でも嫌や…自分勝手なこと言っとるんはわかってる……でも…
💛)今のしげに…そんな事言う資格あるん…?
❤️)……ない…ないけど………淳太のことが、ほんまに、心底大好きで……愛しとる…俺から離れてほしくない…俺のそばおってほしい…
💛)…じゃあ…なんで連絡くれたんが1ヶ月後なん……すぐ連絡してほしかったわ……
❤️)ごめん……気持ちの整理が追いつかんくて…でも、もう二度とこんな事ないようにするからっ……お願いやから…
終始泣きそうに声を震わせながら、しげは訴える。
許してもええんかな…?こんなん、もう無いって保証は出来ひんやろ…でも、しげがこんな言うのは珍しいし……
迷いと葛藤が生まれていた。
💛)2ヶ月……2ヶ月、そういうことなかったら、戻ったる……全力でアピールしに来い。
❤️)ほんまっ、!?
💛)ただっ、!2ヶ月内にまたなんかあったら、俺、流星のもんになるからな、!
❤️)うんっ、うんっ、ほんまありがとう…っ
最終的にはしげ……大毅は泣き出していた。
流星に事情を説明し、俺は大毅と住んでいた家に戻った。流星はほんま優しい。
💙)おめでとさん。今度は喧嘩すんなよ?笑
こんな事を言ってくれる人なんか中々おらへん。俺らは流星に心から感謝した。
〜
❤️)家に淳太がおる……
家に入るなり俺に抱きついて匂いを嗅いでくる。
❤️)ずっと、ずっと寂しかった……
💛)……ただいま…
匂いを嗅いでいた大毅が、次の瞬間むっとした。
❤️)…流星の匂いがするっ、!
💛)そりゃ当たり前やろ!同じ洗濯洗剤とか柔軟剤とか使うわ!
❤️)やだぁ〜!俺の匂いつけるもん、!
ソファに押し倒され、ギシッとスプリングが叫ぶ。
💛)まっ、まてや……もう手出すんか、!
❤️)当たり前やっ、!
💛)意味わからへんっ、!
〜
それからと言うもの、大毅は俺を仕事場でも離さなかった。
💛)そろそろ離れ…
❤️)いやや!!
この物語はフィクションです。実際の個人・団体に一切関係はございません。
おまけ
💛)んんっ、あぅ、っ……まって…あぁっ、!
❤️)んっ……待たへん…こんなに中きゅうきゅうしとってから、
💛)んやっ、あっ、あっ…おかしくなるっ、んんんっ、!!
❤️)もう離さへん…大好きや淳太…愛してる。
𝑭𝒊𝒏.