レベル3 近道 保志
「早く変電所へ行かないとーーーー!!」
「おじさーん!!」
俺は走りながら首を傾げた。
「徹くん!? 生きていた!!」
見ると、レベル 3の変電所の隔壁にある。小さな部屋から徹くんの声が聞こえていた。でも、このままだと水蒸気爆発だ。
「うん?」
確か……揚水発電所は水を汲みあがておいて、電気の捨て場となる巨大なモーターを使っているんだ。でも、電気は捨てられないから。あくまでも調整のためにあるって、聞いたことがあるんだ。電圧や周波数の変換を行う変電所。などで、余分な電気を流れを制御できるんだ。このまま揚水発電所を探して電気の捨てるより、変電所で電気の電圧を変えてしまえばと俺は考えていた……。
えーい、考えている場合じゃないぞ!
徹くんを助けないと!!
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