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どんな時代も流行り病というのはあるものだ。その頃のエドババーバでは、結核が流行っていた。
しかし、王都にはまだ届いていないし、大丈夫だろう。
何となくそう思っていた。
しかし…
その日陛下の部屋に向かうと、イグナード様によって止められた。
「エティーナ様…
陛下は結核にかかってございます…
どうか、面会はお控えください…」
「そ、そ、そんな…!?
治るのですよね!?」
「幾人かの医師が治療にあたっていますが…
もしもの時はご覚悟ください…」
私はそのままどうやって部屋に帰ったかも分からなかった。
結核…
それはこの世界では死を意味する不治の病だったのだ。
嫌!
死なないで!
陛下!
私はまた陛下の部屋に向かった。
「ですから、エティーナ様、陛下にはお会いできません…
これは、陛下の意向でもあるのです。
エティーナ様を危険な目にあわせたく無いという。」
「死は覚悟の上にございます!
どうか、陛下の看病をさせてください!
私は、私は…
陛下を心より愛しております…!」
まさか自分からこんな言葉が出るとは思わなかった。
だけど、気づけばそう言っていた。
「全く困った方だ…
怒られるのは私なのですよ?
どうぞ、入ってください…」
イグナード様は私を部屋に通した。
陛下の枕元は血に濡れていた。
陛下…!
結核…
何かのドラマで確か特効薬が出来ていたはず…
私は前世の知識をフル動員する。
しかし、何が結核の特効薬になるのか、思い出せない。
確か、ペニリン?
いいえ、ペニシリンとか言った…
そう、青カビよ!
青カビだわ!!!
私はすぐに、青カビを集めさせ、合成魔導師に青カビのエキスとポーションを合成させて、ペニシリンポーションを作らせた。
「陛下…
飲んでください…!」
私は陛下を抱き起こし、ペニシリンポーションを飲ませる。
「エ、エ、エティーナ…
なぜここに…?」
「死ぬ時は一緒にございますから…」
私はそう言って陛下に優しく口付けた。
こうして、陛下は快方に向かい、結核の流行はペニシリンポーションによって収まった。