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⚠注意⚠
注意書きは一話にあります。
さて、どうしたものか。ゴッドからの言葉と調べてくれた情報に偽りはない。となれば、あの世界でなぜ人間が魔女の召喚ができたのかというのが鍵となる。不可能の話ではない。
もともとあの世界にはそれぞれに能力を与えている。それによるものであるなら対処は楽なのだが、錬金術の類になると面倒である。能力は生まれながらのものだが、錬金術は知能から生まれるもののため、手を加えるのが難しいのだ。
オニユリが頭を抱えていると、アリッサムが話しかけてくる。
アリッサム:そんなに悩むなら消してしまえばいいじゃない
オニユリ:それができるならしてるわよ。でもそう簡単にできないから困ってるのよ。
あの世界を消してしまったら数億個の魂ができるわけで、地獄で裁判にかけられて、天国行きが決まれば天国へ、地獄行きが決まれば地獄へ。
判決がどうであれ、一気に仕事量が増える天国と地獄の奴らに文句を言われるのが面倒なのである。今もなお、天国には魂が溢れかえって苦情が来ているというのに。
アリッサム:それなら巻き戻しを使えば?
オニユリ:巻き戻し?
アリッサム:ええ。彼らに先の未来を見せて記憶を持った状態でリスタート。
オニユリ:強くなってニューゲーム、ねぇ………デバッグのあるしいいかもね。で?彼らってのは一体誰のこと?
アリッサム:彼らっていうのはWR国の総統と幹部の12人。
そう言って資料を出す。
グルッペン・フューラー、
シュヴァイン・トントン、
ゴブゥ・オスマン、
デーモン・ヒトランラン、
レイラー・ウツ、
トイフェル・シャオロン、
クラウン・ロボロ、
ホンツ・ニイ、
ボンベ・ゾム、
オリオン・M・エーミール、
イロニー・ショッピ、
ガオナァ・チーノ
➖コンコンコン
軽快なノックがされる。この時間帯にノックがされるのなら彼しかいない。
人間界の時間と、天国の時間と、地獄の時間と、異界の時間はそれぞれ進みが違う。
一番早いのは天国。次に人間界で、地獄。最後は異界。それぞれ理由はあるがこの時間帯に約束していたのは天国のあいつしかいない。
オニユリ:どうぞ〜
ゴッド:どうも。何か進展はあります?
オニユリ:この対処をどうするか悩んでいるところよ。それで?そちらの方は?
ゴッド:自分の後輩
オニユリ:………そう。
しんぺい神:はじめまして、しんぺい神です
オニユリ:どうも。オニユリです。それで?この生贄をどうするつもり?。
ゴッド:生贄なんて人聞き悪い。
オニユリ:まぁいいわ。ちょうどいいタイミングできてくれたから少し聞いてくれない?
ゴッド:何です?愚痴なら聞きませんよ。
オニユリ:あら、熱々の紅茶がいいのね?
ゴッド:相変わらずひどいですね〜そう思いません?
しんぺい神:いや〜自分はよく分からないですね〜
オニユリ:座って頂戴。
パチンと指を鳴らし飲み物を出す。天国に住むものは大抵酒好きである。なぜならば供物として捧げられるものの大半はお酒が締めているからである。
私達は酔ってしまったら仕事に影響の出ないように紅茶を嗜む。美味しい上にほかをこだわって飲むこともない。
紅茶を一口飲み、話を始める。
オニユリ:あの世界の複製を創ることにしたわ。
ゴッド:それでなんの利点が?
オニユリ:一つは以前から続けていた記録を再開できる。もちろん、エリカが入る前のね。
しんぺい神:仕事止まってるんですか?
オニユリ:まぁね。でも管理している世界はあれだけじゃないから別のを頼んでいるわ。
それともう一つの世界はエリカが入ったあとの世界。だから今のままの世界ね。
しんぺい神:それをどうするんです?消滅させようにも天国の定員は厳しいですよ?
オニユリ:消すことはしないわ。あれはあれの世界として創る。だから溜まってる魂を入れるわ。
ゴッド:それだけじゃないんでしょ?
オニユリ:ええ。エリカに体裁を下すわ。
しんぺい神:魔女が人間界に手を加えていいんですか?創るときは別ですけど…
オニユリ:何も考えずに私がそんなこと言わないはずがないでしょう?考えがあるのよ。