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もしかして、



そう密かに思っていた。



若井からsub特有のフェロモンの匂いがしたあの日から。






ちょうど一か月前、三人でライブに臨んだ時のことだった。





「つっ、かれたぁ」





俺はスケジュールを詰めすぎて疲労がたまっており、ライブ後に楽屋のソファーでぐったりと していた。





そんな俺の横に若井が座った。





「今日は走り回りすぎたな….。つうかなんで一番走ってた涼ちゃんがピンピンしてるんだよ…。」





そう愚痴をこぼしながら、荒々しくイヤモニを外し、ペットボトルの水を飲む若井は、いつもに比べて色っぽく見えた。




涼ちゃんは今俺の分の飲み物を買いに行ってくれている。





いうて二人は割とピンピンしていたが蓄積した疲労のせいか、気を許すと、孤独のような、寂しい感覚に陥ってしまう気がした。





スマホで今日のライブの投稿をリサーチし始めた若井に、両手を広げてこういった。





「…若井ぃ、……はぐしたい。」





若井はこちらをむき、少しびっくりした表情を一瞬した後、ふっと笑みを浮かべ、俺を抱きしめてきた。





若井の背は、活動休止中のボディメイクのおかげか、更に大きくなった気がして。





心のどこかで、置いて行かれた気がしたものの、若井の手が俺の背中をポンポン、と優しく叩いた事で、そんな不安は消え去った。





そして若井の胸に顔をうずめたとき。





「…ッ!?」





今まで気がつかなかったが、物凄いSub特有のフェロモンの匂いがした。





びっくりした俺は、バッと若井と離れて、若井にsubなのか聞いてしまいそうになったが、慌てて口をつぐんだ。





「!?、元貴、どうしたの?!」





急に離れてびっくりしている若井に、





「ごめん、用事思い出した!」と言って一目散に家にかえった。






2作品目のこちらも「天国」に負けないくらい伸びが良くてびっくりしてます🫢

皆さんいつも沢山のいいねありがとうございます🫶



愛してやまない貴方なら。

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