ピコン
〈明日も仕事になった〉13:18
LINEの通知音にホクホクとした顔でスマホを開いたjpは脚を止めた。
「え、、、」
「どした?」
「…tt明日も仕事になったんだって」
jpはがくりと肩を落とし、大きなため息を吐いた。
その背を見ながら3人も、少し間を置いてから心配そうに言った。
「土日なしてこと?忙しいんだな」
「かわいそうに、、ブラックですね」
「仕方ねぇよ。俺らで進めて、ttを驚かせよーぜ」
泣き出すんじゃないだろうなと思うほど落ち込むjpを励ましながら、四人はタクシーを拾い電気街を目指した。
助手席に座るjpは一呼吸置いてから、ttに負担をかけまいと作りあげた平常心で返信をうちこんだ。
『わかった!』13:33
『今日の夜は会える?』13:33
「ん?おい、ur。あいつ」
信号待ちのタクシーの車窓から外を見ていたyaがurに肘打ちする。
「へ?どいつ?」
「あいつだよ、あそこで信号待ちしてる、全身黒のあいつ」
urに続き、jpとnoも指された方向に立つその人物を見た。
商業施設と住宅地が一体化した街の中の交差点、横断歩道向こうに立つ男はjpの見知った人物だった。
「ユウさんじゃん」
「!、jp知ってんの?」
「yaくんも知ってるよ。会ったことないからわかんないだろうけど、あの人が一緒に動画撮ってたユウさんだよ。 この前ttと歩いてたらたまたま会ったんだよね。また会うなんて世間は狭いな〜」
「あいつが…ユウさん?」
jpはタクシーの窓を開けようとしたが、yaが止めた。
「おい、やめろ。 …ur、覚えてないか?」
「2年前、公園で俺に恐喝してきたあいつ」
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