テラーノベル
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君は誰に対しても優しい人だ
困っている人が居たらすぐに助けに行く
泣いている人が居たら優しく寄り添う
そんな気遣いに優しさにみんな甘えていた
君がどうしてそんなにも優しくするのかを考えず
あの子が居れば
あの子がやってくれるから
なんて甘えてきた
あの子も人だ
全員に手を差し伸べられる訳じゃない
でも君は優しすぎた
それ故に、その手から零れた者たちが
あの子に
八方美人だ
いい子ぶったって何にもならない
結局は人を選んでる
だなんてあの子を苦しめる
その時は助けてやれなくても
皆、あの子に恩があるはずだ
苦しめる事なんて出来ないほどに
助けられてきたんじゃないのか?
何故あの子の優しさを当たり前だと思っているんだ
あの子は神じゃない
ただの人だ
自分が傷付いていることにも気付かず
優しさを与えてくれるだけのただの人なんだ
あの子は幼い頃に両親をなくしている
不慮の事故だった
しかしその前日にあの子は両親と喧嘩をしていた
いつも両親が必ず言う
『行ってきます』
に対して
「行ってらっしゃい、気を付けてね」
を返さなかった。
自分が返事をしなかったから
ちゃんと返していたら
お母さんたちは居なくならなかったのかもしれない
自分が優しくなかったから意地悪だったから
なんて自己嫌悪に陥って
今の優しすぎるあの子ができてしまった
だから私はあの子に過剰に甘えてるやつを許せない
君はもっと怒ってもいいんだよ
それでも、優しくすることしか出来ないのなら
私が代わりに怒る
いくら周りに嫌われても構わない
君の優しさを当たり前だと思ってはいけない
君は私に優しいねと言ってくれた
ただの自己満足に対して優しいとそう言ってくれた
そんな私より優しい君が苦しむのは嫌なんだ
自分のためには自分を大切にできないのなら
どうか私のために君を
自分を大切にして欲しい
このお願い 聞いてくれると嬉しいな
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耀聖(ようせい)
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コメント
1件
第8話、読み終えました。冒頭の「君は誰に対しても優しい人だ」からもう胸が締め付けられましたね…。あの優しさの裏に、幼い頃の自己嫌悪があったなんて。最後の「私のために君を大切にしてほしい」という願いが、本当に切なくて。誰かのために優しくなれるって、ある意味一番強い自己犠牲なのかも。続き、とても気になります。