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念じる…
ウィンドカッターと念じるのか?
あいつの足に向かって手を向ける。
アーサー「ウィンドカッター!」
…手から少し微風が出て、爽やかな気持ちになるぐらい辺りは静かだ。
って、そんなこと言ってる場合じゃない。
アーサー「ソフィアさん…出ないです。」
ソフィア「うーん、それのイメージを膨らましてみた?膨らましたら出来ると思うんだけど。」
アーサー「頑張ってみます。」
ウィンドカッターか…うーん。
ウィンドカッター…ウィンド…カッター…
ソフィア「出来そう?」
アーサー「もうちょっとだけ待ってください。」
ソフィア「OK任して。船長さんもう少し耐えれる?」
ディラン「おう、任しとけ。これでも立派な海の男だ!」
二人が注意を逸らしている間に、身体に意識を集中させて…
ウィンドカッター、か…
風で…切り裂く…
もう一回あいつに向けて…
思うままに放つ!
アーサー「ウィンドカッター!」
するとさっきとは違う、突風が吹き、クラーケンの足を切り裂いた。
打てた!
と、驚いたがもう一つ驚くべきことが。
切った足の切り口から…足が…再生…した…
しかも二つに分かれた…
ソフィア「えぇっ!?何これ!」
ディラン「見たことねぇな、こいつは!」
アーサー「切ってもダメなのか…」
ソフィア「コア的なのがあるとか?」
ディラン「そいつがあるならまぁまぁしんどいぞ。」
ソフィア「うーん、仕方ないフラスコ使うしかないのか。えっーと、はい。」
そうするとソフィアさんは持っていたフラスコを甲板に落とした!
当然、綺麗にフラスコはパリーンと割れた。
うーん、それが当たったからといって、どうなるんだ?
するとソフィアさんが、何かを唱え出した。
ソフィア「火山に住まいし者よ、私に力を貸して!火の精霊『サラマンダー』!」
そう唱えると割れたフラスコの部分から火を纏う大蜥蜴、サラマンダーが出てきた!
ソフィア「あいつを丸焼きにしてあげて!」
とソフィアさんが言うと、サラマンダーは息を吸い込み、そして、口から炎の渦を出した!
炎の渦はクラーケンを包み焦がした。
少し香ばしい匂いがする。
クラーケンは大きな声で叫びながら焼け、海に沈んでいった。
ソフィア「終わったかな?」
ディラン「海から上がってこないってことは、倒したんじゃねぇか?」
ディランさんが甲板に降りてきた。
アーサー「凄い威力でしたね。」
ソフィア「まぁ、それ程でも。それにしても、本当に誰も来なかったね。」
アーサー「相当疲れてるんですかね?」
ディラン「それで説明つくのかね。」
ソフィア「さぁ?」
ディラン「まぁ確かに元々そんな人数いないけどよ。」
とみんなで話していた。
ーーー 一方船内では…
???「んっ?何かいい匂いがするな。海鮮か何かが焼ける匂いが。」
???「確かに、美味しそうな匂いはしますね。」
???「あぁ、それに凄い揺れだったな。」
???「えぇ、そうですね。行き先が増えて同じだったので、偶然ですよ、本当に。心配でついて来てしまいましたけど、大丈夫ですかね?」
???「心配性だなぁ。まぁ、大丈夫だろ。今は揺れが収まっているし。」
???「でもほら、クラーケンとかかもしれないじゃないですか。」
???「クラーケンなら、大砲を何発か打てば海にかえるだろう。」
???「そうだと良いのですが…」
???「考え過ぎず、気ままに船旅を満喫しながら行こうぜ。」
???「確かに、それもそうですね。」