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奏斗ー、なに?急にお出かけなんて、珍しいじゃん?
出たい気分!
一緒に来てよー…?
ふーん、笑
ま、いいよ〜笑
じゃあ、ね〜…公園でのんびりしよ!
はいはい、笑
奏斗にいきなり誘われて連れてこられた公園。
2人で花歌を歌いながらブランコをこぐ。
あ、人間。おったんや。
目の前に居たのは、大好きな彼だった。
それと、敵であり相棒だった凪ちゃんと。
凪ちゃんは俺らの姿を見るやいなや、奏斗を引っ張って、俺から離れる。
…奏斗、わざとですか?
全然。偶然、かもね。
かもって、貴方ねぇ…、
生まれながら。いや、転生した時から五感が人一倍冴えていた。前世の恩恵を受けたとか、なんとか。
だから、まあ俺らを2人残して端で話す2人の声も丸聞こえ。
なあ、お前。
あの黄色と付き合ってるん?
…、そう、ですね。
雲雀、好きだって言いたい。
また付き合って欲しい。一緒にいたい。
だけど、まだ記憶を戻してない悪魔の雲雀には言えないから。
俺には、奏斗がいるから。
ふーん、
なんで男同士なん?
好きになるのに、性別とか((
あー、ごめんな?
お前の目線で考える手間が増えるから、どうでもええよ。
別に、興味無いから。
そうですか…。
なんで、泣くん?
自分でもわかるぐらい、頬から大粒の涙が出てきた。そんな俺を変だというかのように、雲雀は俺の腕を引っ張って聞く。
その、愛も何も知らない瞳で何を聞くの?
お前は、お前は。
…雲雀なんかじゃない。
あ、ちょ!
雲雀!
うちのセラ泣かせないでくださいー!
俺は、雲雀だ!なんで…なんで、なん?
…俺は、なんで泣いたんか知らん。
たらい。
でもっ…!
…たらいには、まだ早かったですね。
もう、帰りましょう。
…おぅ、
じゃあね、2人とも。
えぇ、また会いましょう。
ほら、セラも。
挨拶しよ?
…二人とも、さよなら。