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秘密

6 - Secret.6

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2025年05月04日

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奏斗ー、なに?急にお出かけなんて、珍しいじゃん?


出たい気分!

一緒に来てよー…?


ふーん、笑

ま、いいよ〜笑


じゃあ、ね〜…公園でのんびりしよ!


はいはい、笑



奏斗にいきなり誘われて連れてこられた公園。

2人で花歌を歌いながらブランコをこぐ。



あ、人間。おったんや。



目の前に居たのは、大好きな彼だった。

それと、敵であり相棒だった凪ちゃんと。

凪ちゃんは俺らの姿を見るやいなや、奏斗を引っ張って、俺から離れる。



…奏斗、わざとですか?


全然。偶然、かもね。


かもって、貴方ねぇ…、



生まれながら。いや、転生した時から五感が人一倍冴えていた。前世の恩恵を受けたとか、なんとか。

だから、まあ俺らを2人残して端で話す2人の声も丸聞こえ。



なあ、お前。

あの黄色と付き合ってるん?


…、そう、ですね。



雲雀、好きだって言いたい。

また付き合って欲しい。一緒にいたい。

だけど、まだ記憶を戻してない悪魔の雲雀には言えないから。

俺には、奏斗がいるから。



ふーん、

なんで男同士なん?


好きになるのに、性別とか((


あー、ごめんな?

お前の目線で考える手間が増えるから、どうでもええよ。

別に、興味無いから。


そうですか…。


なんで、泣くん?



自分でもわかるぐらい、頬から大粒の涙が出てきた。そんな俺を変だというかのように、雲雀は俺の腕を引っ張って聞く。

その、愛も何も知らない瞳で何を聞くの?


お前は、お前は。




…雲雀なんかじゃない。


あ、ちょ!

雲雀!

うちのセラ泣かせないでくださいー!


俺は、雲雀だ!なんで…なんで、なん?

…俺は、なんで泣いたんか知らん。


たらい。


でもっ…!


…たらいには、まだ早かったですね。

もう、帰りましょう。


…おぅ、


じゃあね、2人とも。


えぇ、また会いましょう。


ほら、セラも。

挨拶しよ?


…二人とも、さよなら。

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