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うみ
番外編49『執事達が流行病にかかり主様達が看病』後編
別邸2階
『ベレン、シロ、大丈夫?』
『主様…来てくれたんだ。』
『えぇ。お粥作ったの。食べられるかしら。』
『お粥か…いい匂いだな…。』
『良かった食欲はあるのね。はい、口開けて。』
『自分で食える……甘やかすな。』
『何言ってるのよ、甘えていいのよ。風邪の時くらいはね。』
『く…。』
シロはおずおずと口を開ける。
『ふふ、シロ良かったね。』
『黙れ…。』
『お粥食べたら薬飲んでちゃんと寝るのよ。用があったら呼んでね。』
『うん、ありがとう主様。お粥美味しかったよ。』
一方その頃――
地下執事部屋
『ゲホッゲホッ!』
『フルーレ辛そう…。大丈夫?』
『は、はい…喉が痛くて…。』
『そしたらこれ!舐めてみて。』
口の中に甘さと苦さが広がる。
『蜂蜜生姜飴…』
『喉にいいんだよこれ。置いとくから好きな時に食べてね。お粥もあるよ。』
『ありがとうございます…ふふ、俺は幸せ者ですね…。』
『ラトお粥作ってきたよ。食べられそう?』
『お粥…フフ、いい香りです…。主様、食べさせてください…』
『もちろんいいよ。はい、あーん。』
ラトはお粥を少しづつ食べる。
『美味しいです。ありがとうございます。』
『良かった、元気気なったら一緒にまたお出かけしようね。』
『はい、楽しみです。』
『ミヤジ、大丈夫?』
『あぁ……。うぅ……。』
『ミヤジは吐き気か…そしたらお粥は食べられないね…。これ、薬置いておくから後で飲んでね。空腹時でも大丈夫だから。』
『済まないね、主様……。』
『いいんだよ。お大事にね。』
数時間後、みんなは薬を飲んで眠りにつく。
夕方――。
みんなは少し体調が良くなり、起きてきた。
『手厚い看病を受けたお陰で楽になったね。』
『おや、食堂の電気がついてますね。』
ガチャッ。
『すぅ、すぅ……。』『むにゃむにゃ。』
『おやおや……主様達が寝ちゃってますね。』
『夜ご飯は少し量を増やしてパン粥にしようかしら……。後は食後にフルーツを切って……』
『汗をかいてるから拭かないと冷えちゃう……』
『ふふ、夢の中でも看病してくださってるんですかね。私達は幸せですね。こんなに優しくて素敵な主様達に仕えられて。』
私は主様の髪を撫でる。
『ありがとうございます、主様。お陰様でもう元気になりました。』
『ん……。あれ、ベリアン達…起きてきて大丈夫なの?』
『はい。もう元気になりました。看病して下さりありがとうございます。』
『どういたしまして。元気になってよかったよ。』
『夜ご飯の支度するわね。昼食べてない執事もいるからパン粥にするわね、部屋で待ってて大丈夫よ。』
こうして、最後まで看病してみんなはいつも通り元気になった。
1週間後。
『ゲホ、ゲホ……っ!』『気持ち悪い……』
『次は主様達が引いてしまいましたか……』
『ずっとかかりきりで看病して頂いたので移ってしまいましたね……。』
『だ、大丈夫よ…。みんないつも通り仕事に…』
『何言ってるんですか?ちゃんと最後まで看病しますよ。汗も拭いてあげますからね。』
『っ…余計に熱上がりそう……。』
主様の看病編はAfter storyで!
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