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不登校のわたし

不登校のわたし

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経験

♥

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2021年12月12日

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「それじゃあ自業自得じゃないの」


言われると思った。


「そう、自業自得。だからこれ以上は問い詰めても意味ないの」


母は未だに不満そうにしている。私には何となくその理由がわかった。


「…じゃあ、勉強すればいいんじゃないの?」


やっぱり…。


「あのね、高校の勉強は私が言うのも何だけど、すごく難しいの」


あと量がとてつもない。


「そんなに簡単に言わないで」


「分かってるよ」


「そう、じゃあ尚更何でそんな事が言えるの」


「やらないよりは、一語でもやれば終わる可能性だって出てくるじゃん」


「………そんなの、終わる前に卒業しちゃうよ」


「やってもないのに分からないよ」


「やった上で無理って言ってんの!」


私はそう言い捨てると、踵を返して自分の部屋にこもった。


私が何度挫折したと思ってるの…?


でも、ある人はこう言うんだ。


『挫折? たかが数回でしょ?』


何年も生きてきた大人が子供に言う無情な一言。


大人は自分の経験をさも当然のように子供にも当てはめる。


経験は嘘をつかない。


けど、それはその人にしか当てはまらないのだ。


それを他人に当てはめて、他人のことを決めつける行為が嫌いだ。


だって、それはつまり、その他人の経験を尊重してないって事だから。

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コメント

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幼いですよね。都合のいいことだけ聞いて、耳に痛い言葉は受け入れない…。これに喝を入れてくれた人がいました。今では少しずつ理解していこうと努力しています。

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