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第36話 予想外の大敵
土砂撤去作業における、理世の役割はこうだった。
ジェイドの視界越しに地図を確認し、その場所を〈モノクル〉で見つけ、〈扉〉で開通。
王都警備団団員たちが作る土人形が〈扉〉を移動するために、〈扉〉を維持し続ける。
作業そのものに、問題はなかったが――
(うーん……〈扉〉を長時間維持するの、結構キツイなぁ)
作業開始から1時間ほど経過した頃。
理世は、身体にかなりの疲労を感じていた。
馬車の誘導もあり、30分ほどかかっていたが、その際も体調がよくなかったことを理世は思い出した。
(〈扉〉を消したらすぐ治ったから大丈夫だと思ってたけど……こんなに体力削られるとは……)
そんなことを考えている間も、土魔法を使う団員たちの作業も続いていた。
どうやら、土人形を作り慣れている団員は四人中二人だけらしい。
スムーズに〈扉〉をくぐる土人形と、よろよろと〈扉***********
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