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第37話 二人だけの連携
連日の〈時空魔法〉連発の影響で、事前に決めていた場所とは違う場所に〈扉〉を作ってしまった、理世。
そこに土砂でできた土人形を移動させていたのだが――
団員の悲鳴で我に返った理世が〈扉〉の向こうを〈モノクル〉で確認すると。
そこには、なかなか戻ってこなかった団員二人を囲む、四足歩行の生物――魔物の姿があった。
立派なたてがみのせいか、パッと見た感じはライオンに似ている。
だがその色はくすんだ芝生のような色をしており、口から紫色の液体をこぼしていた。
一目見て、あの牙に触れるだけでも危ないと想像できた。
「今の声は……!」
「〈扉〉の向こうで、たぶん魔物に襲われてる!」
口に出したジェイドの声に、影空間から理世が答える。
その間に、魔物三匹に囲まれた団員二人は〈扉〉とは逆方向に逃げ出した。
団員たちは〈扉〉から離れていたため、魔物に回り込ま****************************
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