テラーノベル
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パスタの店を出て、キャンピングカーに乗り込んだ3人。
アクセル「はぁ…美味かったな。また来ようぜ、3人で。」
レオン「…そうだな。…3人揃って、みんなで…」
30分ほど東へ向かって運転していると、教会があった。 木造の古めかしい教会。バイクが停まっている。
それは三輪バイクだ。やけに大きな改造マフラー。豪快で派手なペイント。
レオン「…バイクが停まってる。」
アクセル「今時珍しいな。信心深い奴もまだいるってことか?」
クルミ「私たちも行く?旅の安全を祈るために。」
なんの疑いもなく、3人で教会に入った。レオンが扉にそっと手をかけて開いた。
教会の奥。
誰かがしゃがんでいる。
青い髪。床にはチェーンソーが無造作に置かれている。
全員がすぐに察した。危険な状況だということを。
3人とも、うまく呼吸できない。下手に音を立てればすぐに気づかれることを察していたからだった。
しかし、青髪の男が振り返ってくる。
ドミンゲス「何だァ?てめぇら…。珍しいもんでも見にきたってのかァ…?」
やはりドミンゲスだった。
この3ヶ月間だけで107人を殺害した。手口は全てチェーンソーによる惨殺。
ドミンゲスは静かにチェーンソーを手に取る。ホッケーマスクに覆われた顔。その上からは感情を読み取れない。残虐さを思わせる狂気じみた眼だけがギョロついている。
ドミンゲス「俺を殺しにきたってのかァ…?いいぜ…まずは1人…」
ドミンゲスはチェーンソーの紐を引く。ノコギリが回転を始め、嫌な金属音とエンジンの作動音が響き始める。
ドミンゲス「お前からだァ…!ヒャハハハハ!」
ドミンゲスは空中に飛び上がり、クルミの方目掛けてチェーンソーを振り下ろそうとした。
大柄な見かけによらず素早い。やけに機敏だ。
ドサッ…ゴロゴロッ
クルミ「…!」
レオンはとっさにクルミを庇った。切断された左腕が静かに地面に落ち、血が滴り落ちる。
ボタタッ…ボタッ……ボタッ……
木造の教会。薄橙色の木目に血のシミがジワリと広がっていく。レオンは少しだけ表情を歪めるが、すぐに立て直す。
クルミ「…ぁ…あ……」
クルミの目に涙が溜まる。この状況で彼女を支配したのは激しい自責だった。
レオン「…逃げろ。…早く!」
混乱していたアクセルは、レオンの声を聞くなり咄嗟にクルミの手を引いて教会から飛び出す。レオンのことも心配だが、今はパニックを起こさず全滅を避けることを考えた。
ドミンゲス「へへへ…仲間を庇ったなァ。…かっこいいもんだなァ?」
ドミンゲスはヘラヘラと笑いながらレオンに接近する。
レオン「…そうか?」
レオンの声が掠れる。彼も自責を抱えていた。
レオン「…守れてないんだ。…クルミを泣かせた。自分を責めさせてしまった。…だから守れてない。」
レオンは残された右手でショットガンを構える。 手が震える。うまく銃身を固定できない。
レオン「ここからは時間稼ぎ…。いや…違うな。」
瞳がぎらつく。
狩人の眼だ。
震えが止まる。
明らかにさっきと雰囲気が違う。
レオン「…第二ラウンド、やろうぜ。」
コメント
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読了しました…🥀 第8話、一気に空気変わったね。ドミンゲスの狂気じみた佇まいとチェーンソーの金属音だけでゾッとした。レオンがクルミを庇って腕をやられるシーンは本当に胸が痛かった。「守れてないんだ」って自責の言葉が重すぎて、でもそこから眼つきが変わる瞬間がめちゃくちゃカッコよかった…。続きが気になるよ。