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少年レイ

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少年レイ

1 - 少年レイ

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2023年01月21日

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少年レイ


























いつもの帰り道。

カンカンと踏切の音が鳴る。

踏切さえ超えれば家なのに。

嗚呼、また思い出してしまった。

忘れもしない…




あの夏の日を……


















「おーい!おっせぇな〜…」

ギラギラと太陽が照りつける夏。

君と帰る昼頃。

夏休みに入る日が今日だった。

元気でクラスの人気者の彼と、休み時間を本で潰す影な僕。

何故一緒にいてくれてるのか、今でも疑問に思うことがある。

彼の性格が太陽のように明るいから僕も笑顔になってしまう。

「陰キャの癖に」「__と居るな」

そんな言葉はたくさん聞いてきた。

でも、彼はずっと僕といてくれた。

そう言ってくるやつに抵抗もしてくれた。

僕にとって彼は太陽であり、救世主であり、


可愛い彼女でもあったのだ。








好きだと聞いた時はなにかのドッキリかと思ったが、耳を真っ赤にした姿は本気だと察した。

僕は断る理由もなく、というか彼に恩しかないからお付き合いを始めた。

彼と行った場所は全て僕の鮮やかな思い出になった。

1番の思い出は夏祭り…かな。


かき氷を食べて。

射的をやって。

変なお面を買って。

花火を見て。

初めてのキスもその日。

お揃いのキーホルダーだってそうだ。


「やっぱ俺、お前大好きだわ……//」

風鈴のような涼しさもありながら、心に染み込む温かさもある。

彼の言葉が、僕は大好きだ。



























僕は彼の事が大好きだ。

だけど一つだけ、嫌いな部分もあるんだ。

それは

なんでも溜め込むこと。


なにかあったら言ってねって耳にタコができるほど言ったのに。

悩んでるなら力になるよって言ったのに。

なんで、

なんで…


僕だって気づいてた。

日に日に傷が増えていくのを。

何かあった?って毎日のように言った。

答えは全て一緒で

「なんでもないよ、大丈夫!」

紙で指を切ったとか、体育で怪我したとか、喧嘩してるとこ止めようとしたらとか


嘘だってバレバレなのに、

彼はなんにも話してくれなくて。


彼氏なのに。

なんでも話せるような仲なのに。

悔しさで涙が止まらなくて。





















踏切の音が嫌いだ。

亡くなった彼を思い出すから。

帰り道にあるのが最悪だ。

毎日毎日、踏切の前で気持ち悪くなる。


「……なんでだよ…馬鹿……」


そう言った時彼がいた気がするんだ

そして



















「麗なら大丈夫!」


























……と、

僕は優がいないとダメなのにな……

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