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東京呪術高専。
会議室には、呪術界の最高権力を持つ「上層部」の老いぼれた面々が、不愉快なオーラをまき散らしていた。議題は当然、両面宿儺の指を取り込んだ虎杖悠仁の即時死刑についてだ。
「両面宿儺を野放しにするなど、言語道断! 今すぐあの小僧を処刑せよ!」
「五条悟め、また勝手な真似を……!」
そんな上層部の怒号が響く中、五条悟は胡座をかいてあくびをしていた。
その隣には、椅子にちょこんと座ったリムル=テンペストがいる。
「まったく、騒がしいな。全員、『眠らせる』か?」
リムルがそう呟くと、上層部のジジイたちの背筋にゾクリと悪寒が走る。
「おい、その小童は何だ! 関係者以外は退席させろ!」
「悪い悪い。彼が今日から『臨時特別講師』のリムル先生だよ。――で、リムル先生。このジジイども、悠仁の死刑を言い渡そうとしてるんだけど、どう思う?」
五条が面白がるようにリムルに話を振る。
リムルは上層部を観察し、ため息をついた。
「死刑ねぇ……。魂を殺すってことか。だが、宿儺の魂と虎杖の魂は、今は別の状態で存在している。宿儺の復活を防ぎたいなら、もう少し賢いやり方があるだろうに」
「なんだと!? 魂について、貴様のような小童が知ったような口を叩くな!」
一人の老人が激昂し、呪力を込めた紙切れをリムルに投げつける。
だが、紙切れはリムルに届く前に、音もなく空間に溶け込み消滅した。
「は……? 今のは!?」
「無駄だ。呪力による攻撃は、俺には効かない」
リムルは冷たい眼差しで老人を見据える。
「貴様らの魂は、醜く歪んでいるな。まるで、この世界の呪霊とやらにそっくりだ」
上層部の顔色が変わる。
彼らは本能で理解した。目の前の「スライム」と名乗る少年が、自分たちの常識を遙かに超えた存在であることを。
この時、リムルは彼らに「魂のあり方」について、異世界の絶対的な真理を説いた。
結局、上層部はリムルの理屈と五条の圧力に屈し、虎杖の死刑は「猶予」されることになった。
リムルの「異世界常識」による、最初の無双劇である。