テラーノベル
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机の上には日本特製の味噌汁が見えたそれ以外にも焼き魚、お米、ちょっとした漬物があった
日本「どうぞ、食べてみてください」
日帝「……美味しいな」
優しい味が口内を満たす。…日本は料理も上手くなっていた一緒にご飯を作ったときはいつも焦がしていたのに
そんな思い出に浸りながら箸を口に運ぶ
……少しばかりの沈黙が続いた。不思議と気にならなかった
日帝「…ご馳走様」
いつの間にか皿の上の物は空になり、空腹は消えていた
日本「食欲があったようで良かったです」
日本は笑顔を崩さぬまま食器を持って、台所に向かう
少し…申し訳ない気持ちが出る。なんでも日本に任せっきりのままでいいのだろうか?
だが下手に何かをしたらしたで問題が生じてしまうかもしれない。ここは大人しく待機がいい
日本「食器…洗い終わりましたよ」
日帝「ありがとう」
……そして短い会話が終わりまた…そこには静寂が広がる
日本「……父さん…抱きついていいですか?」
いきなりそう言われた。正直とても驚いたしかし気持ちが分からなくもない。あれほど小さかった子を私は置き去りにしたのだ人肌が恋しいのも当たり前だ
日帝「…おいで」
そのまま日本を両腕包み込み
日本「……本当に…生きていて…良かった……」
顔をぐっしょりと濡らした日本は両腕の中で静かに泣いていた。本当に…ここまでよく頑張った。それと同時に自分の不甲斐なさにため息が出る
今はたくさん甘えさせてあげるのがいいだろ
……私にその資格があるかは分からないが…。
数分すると日本はそのまま泣きつかれて寝てしまった。疲れていたのだろう目には隈ができており、少しやつれていた。
このままでは風邪を引いてしまうので部屋まで日本を抱っこする。
二階にあった日本の部屋に移動し、布団に寝かす。
日本はスヤスヤと寝息をたてながら幸せそうに眠っていた。前に比べて顔立ちも少し大人ぽくなっており少し寂しい気がした
そして相変わらず部屋は以前使っていたままの状態でとても綺麗に掃除されていた
日帝「……」
日本を寝かせているベットの端に座り、辺りを見渡す
警報の音が鳴らないし、誰かの悲鳴が聞こえたりしない。聞こえるのは日本の寝息と鳥のさえずりだ
……本当に世界は平和になったのだな
なぜ私が生き返ったのかはまだ分からないが…。だがこうして日本と会えたことはとても嬉しいことだ。
……パラオにも会いたいな…
先ほどの日本の会話でパラオの内容は出てこなかった。あの子はまだまだ未熟だ… 少し心配だ
……
そのまま考え事をしていると自然とウトウトとし始めた。眠い…
抗えずそのまま日本の隣で目を閉じる
……吸い付くような暗闇が視界を支配した
……
???「なんで!あんな事したんですか!」
誰だろう…。誰かが俺に向かって叫んでいる…
顔がよく見えない…
もう少し近くで…
……
日帝さん!
日帝「……はっ!」
日本「大丈夫ですか?うなされていましたが…」
日帝「悪い…少し変な夢を見たんだ…」
気がつけば日が暮れかけており、オレンジ色の夕日が辺りを照らしていた
日本「体調に問題はありますか?」
日帝「特にない…心配かけたな…」
日本「全然大丈夫ですよ」
日帝「ありがとう…」
日本「さて、ご飯でも一緒に作ります?」
日帝「ああ」
コメント
1件
秋霖さん、第2話「夢」読ませていただきました。 あの味噌汁と焼き魚の光景、すごく優しい空気が伝わってきましたね。日本さんが「抱きついていいですか」と聞くところ、心臓がぎゅっとなりました。ずっと我慢してたんだろうなって思うと切なくて…その後の「生きていて良かった」という言葉に、全部が詰まっている感じがしました。 それにしても、途中の「変な夢」の誰かの声が気になりますね…パラオさんも出てきそうで、続きが楽しみです。
#かんとりーひゅーまんず
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くぅ。
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