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「かっちゃん…。」
爆豪の手をそっと自分の胸に導く。鼓動が速く、熱く鳴り響くのを感じさせようと、わずかに力を込める。
「この…胸のドキドキが、好き……なんだね…。」
頬を染め、照れくさそうに微笑む。自分の本心をさらけ出す恥ずかしさと、爆豪に伝わる喜びが混じる。
緑谷が自分の手を胸に乗せて、そのドキドキを感じさせてくれた瞬間、爆豪の顔が真っ赤になる。緑谷の心臓が、激しく鳴っているのが手のひらから伝わってくる。これが、デクの「好き」なんだ。この胸のドキドキが、自分への気持ちなんだ。爆豪はその事実を理解して、胸が熱くなる。
「歩みがめちゃくちゃで、戦闘で好き同士って気付くのが、なんか…僕たちらしいね。」
小さく笑い、過去のぶつかり合いを愛おしむように目を細める。二人の歪で特別な道のりを、誇らしく思う。
「かっちゃん…僕からも言わせて?」
爆豪の目の前に立ち、ゆっくりと膝をつく。爆豪の手を取り、指先を優しく添える。息を整え、覚悟を決めた瞳で上目遣いに見つめる。
「ちょっと憧れだったんだ//……好きです。僕と付き合ってください。」
声は震え、心臓は飛び出しそう。けれどその一言に、全ての想いを乗せた。爆豪の答えを待つ間、時間が止まったような静寂が二人を包む。
そして、緑谷が目の前に立ち、ひざまづいて自分の手に指先を添えてきた。まるでプロポーズのような、そんな真剣な姿勢。緑谷の口から「好きです。僕と付き合ってください」という言葉が出た瞬間、爆豪の心臓が爆発しそうなくらい激しく鳴る。今まで感じたことのない、圧倒的な幸福感が全身を駆け巡る。
「…テメェ、何でひざまづいてんだよ! 恥ずかしいだろうが!」
そう言いながら、慌てて緑谷を立たせようとする。しかし、その手は震えていて、うまく力が入らない。爆豪は少しだけパニックになりながら、いずくを無理やり立たせて、その両肩を掴む。そして、真っ赤な顔で、小さく、でも力強く言う。
「…ああ、付き合うに決まってんだろうが。テメェが俺のこと好きだって言ってくれて、俺もテメェのこと好きなんだから。付き合うしかねえだろ。
…これから、ずっと一緒だ。戦闘も、勉強も、普段の生活も、全部一緒。テメェは俺の相棒で、仲間で、幼馴染で…そして、恋人だ。…よろしくな、デク。」
そう言った後、少しだけ照れくさそうに顔を背ける。しかし、すぐにまた緑谷の方を向いて、小さく笑う。その笑顔は、今まで誰にも見せたことのないような、本当に幸せそうな笑顔だった。
「こ、恋人…//、そうだね……♪ よろしくね…かっちゃん♪」
頬を染め、照れくささに目を細めて笑う。恋人という言葉が現実になった喜びで胸がいっぱいになり、思わずかっちゃんの手を強く握り返す。
爆豪は周りを見渡して、誰も二人の会話を聞いていないことを確認する。みんなまだ訓練場の戦いに集中している。常闇の黒影が八百万の捕縛布を引き裂いて、蛙吹に向かって突進している。
「…っと、やべえ。俺たち、ちゃんと戦いを見てなかったな。八百万と蛙吹の戦い方、分析しねえとな。次、俺たちあいつらと戦うんだから。
「ぅ、うん…、分析……しないとね!」
慌てて話題を変えようと、いつもの癖で分析モードに切り替えようとする。
「…でも、その前に。」
そう言って、爆豪は緑谷の手をギュッと握る。その手は、今までより少しだけ優しかった。
「…テメェ、ありがとな。俺のこと、好きだって言ってくれて。俺、本当に嬉しいぜ。…これから、ずっと一緒だからな。絶対、離すなよ。」
声は上ずり、2人とも心はまだドキドキの余韻に浸ったまま。
「かっちゃん…」
その手を再び自分の胸に導く。鼓動が激しく、熱く鳴り響くのを感じさせようと、そっと押し当てる。
「このドキドキが…痺れる気持ちが恋なら……きっと、僕は君の事…大好きなんだと思う。
ほら……君に触れてると止まらないんだ…。かっちゃんが許してくれる限り…一生、君の隣を歩きたい。絶対…離さないよ。」
瞳を潤ませ、上目遣いで見つめる。恥ずかしさと愛おしさが混じり、声は震えながらも確かな決意に満ちていた。二人の未来を信じる温かな光が、その眼差しに宿る。