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夜の二人

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夜の二人

1 - 第1話 出会った二人

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2024年07月29日

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俺の名前は凸もり、普通の高校生…ではなく、実は裏組織おどみんのメンバーの一人。

政府から依頼で犯罪者を世間から抹消させるのが俺たちの役目。

今日も俺は路地裏で仕事を終えた。

「…よし、任務かんりょ」

「いたぞ!」

「げっ…」

運悪く消したやつの仲間に見つかってしまった。

やっべ、行き止まり…

しかも拳銃は弾切れだ。確実に終わった。

「ガキのクセに手こずらせやがって…死ね!」

あ、終わった…




「…………死ぬのはお前だよ。」

……………え?

突然、誰かが近くのビルから落ちてきた。…いや降りてきた?

茶髪に俺と似た黒いスーツ。そいつは敵たちを拳銃で簡単に倒していった。

「…すご…」

「………弾切れのことも考えて、もっと持ってきたら良かったんじゃない?」

うっ…図星…

彼の言うとおりで、ちゃんと予備も持ってきたら良かったかもしれない。

「えっと…ありがとうございます。」

「………どういたしまして。」

ふと、俺は彼の様子がおかしいのに気付いた。

…あ。

「…何!?急に近づいて」

「…ちょっと座って。」

「………え」

「右足、痛いんだろ?」

「………」

俺は彼の右足を包帯で巻いた。

さっきビルから降りたときに右足を痛めたらしい。

「はあ………かっこ悪い」

「そんなことないって、めっちゃかっこよかった!」

「………ふーん」

…顔なんか赤くね?

俺は彼の顔に自分の顔を近づける。

「…!?え、は」

「…顔赤くない?」

「〜〜〜な、なんでもないから!俺もう行くね!」

そう言って彼はその場から立ち去ろうとした。

「…あ、待って!」

俺がそう言うと彼は立ち止まって振り返った。

「名前、何!あ、俺は凸もり!」



「………さぁーもん。」

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