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水曜日…いいのかよくないのか分からない週の真ん中
そんなとき私は“よくないこと”に直面していた
「いたっ………」
「あんたなんか一生こうされてればいいわ!笑」
「っ……」
あの子……田中さん
学級会でみんなと違うこと、というかクラスのカーストランクの高い子の意見を否定しただけであの子にいじめられるようになった
でも暴力を振るっているところは初めて見た…
どうしよう…止めなきゃ…だけど私が止めて、また“あの時”みたいになるのは嫌…
「もっ…やめて……」
「なんて?私にそんな口聞いていいの?」
「ごめっなさ……」
「あ”?なんて?もうちょいはっきり喋れな?」
「ぐす………ひぐっ……」
「こんなんで泣いてんじゃねーよ!!」
「…………ぐす……ごめん、なさい…」
「おーできるじゃんほらもっと!」
「ひっ…………ぐす………」
もうやめてよ…あんなことして何が楽しいの?でも私…何もできない……ごめんなさい…ごめんなさい………
「こらぁーーーー!!!!!!」
「「!?」」
え、えむちゃん!?
「ちょっと君ー!何やってるの!?田中ちゃん、泣いてるよ!」
「…関係ないでしょ」
「お、鳳さん…私大丈夫だから……」
「ダメ!大丈夫って顔してない!あたしは田中ちゃんが笑ってる方がいいな、もちろん君も!」
「は、はぁ?私?私は全然…」
「んーん!2人とも、全然笑ってないよ!ほら、そんな時は一緒に……
わんだほーい!!!!!!!!!!」
「……え?」
「何…それ…」
「ほーら!一緒に!」
「っ〜!私、知らないから!!」
ガラガラガラガラッバタン!!!!
「大丈夫?田中ちゃん」
「う…うぅぅ…うぇぇぇぇぇん!!!!怖かったよぉ〜!!!!」
「よーしよし!!怖かったね!でももう大丈夫だよ!それにまた同じことがあったらあたしが助けてあげるね!」
「ぐすっ…ひぐっ…ありがと…鳳さん…っ!」
「うん!それじゃあ、またね!」
「ほーなみちゃんっ!!!!」
「え、えむちゃん!?どうして…!?」
「ふっふっふ…あたしはえむ探検隊隊長!穂波ちゃんを見つけることは余裕のよっちゃんなのでーす!!」
「えむちゃん…ふふ」
「ほぇ?どうしたの?」
「さっきまですごーくモヤモヤしてたの」
「え!?どうして!?」
「田中さんのこと、私知ってたのに動けなかったから、でもえむちゃんがいつものえむちゃんで助けてたから、私も助けられちゃった」
「………そっかぁ!田中ちゃんも穂波ちゃんも助けれたならあたし嬉しくってとってもわんだほいだよ!!」
「ふふ、ありがとう、えむちゃん!そういえばアップルパイ鯛焼きが今日発売されるの。一緒に食べに行かない?」
「アップルパイ鯛焼き!?食べたい食べたい!よーしじゃあしゅっぱーつ!!」