brside.
今日もいつもの如く、シャークんの部屋に置いた監視カメラを覗く
彼はこれに気付いてるのかな?
まあ気付いているにしてもいないにしてもどっちでもいいんだけど…
そんなこんな考えていると、部屋にシャークんと見知らぬ男が入ってきた
「なんで!?あんなに他の男と仲良くするなって言ったのに…!」
部屋に入ってきた男とはとても仲が良さげで数分したらゲームまで一緒にしだした
「なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで…」
「シャークんは僕だけのものなのに…(ボソッ)」
何かあってはいけないのでしばらく監視カメラを見ることにした
他の男と仲良くしているのを本当は見たくないのだけれど…
ずっと見ていて思ったことは、思ってた以上にシャークんとの距離が近いことだ
今、自分は何も出来ない愚か者だ
ただ爪を噛んで画面を見ることしか出来ない
もう何時間見たんだろうか、ただただ仲良く喋っているシャークんを見ていた
いつまで続くのだろうかと考えていたら一緒にいた男がシャークんのことを押し倒した
「ッッ…」
その瞬間、画面のこととか自分のこととかどうでもよくなり、気がつけば足が動いていた
「シャークんに近付くやつは僕が許さない… 」
shkside.
ぶるーくは気付いてるのかな…
俺がぶるーくの監視カメラに気付いていることに
それを発見した当初は怖さとか不安とかそんなんはなかった
ただ思うことは
“愛されていて嬉しい”
ばかりだった
ぶるーくは少し奥手すぎる
もっとグイグイきてもいいのにな、なんていつも思っている
まあ彼のことだから俺を大事にしたいんだろうけど…
だから俺は作りたくもないのに作った男友達を家に招いた
それで、監視カメラを見た彼は俺にしか目が向かなくなるでしょ?
だからカメラに見せつけるように仲良く、分かりやすく、イチャイチャした
これを見た彼はどう思ったんだろうなぁ…
怒りが出ていたのかな…
嫉妬で気が狂いそうになってたのかな…
どちらにせよ、俺からしたら嬉しい
だからわざと俺が押し倒されるようにした
彼はこの男が俺を襲ったと見間違えるだろうから…
実際は俺がものを落として取ってもらっただけなんだけど
俺の予想だともうじき彼は俺の家に来るだろう
だから普段は閉めている玄関の鍵を開けっ放しにしておいた
鍵閉めてないってまた叱られちゃうかな…
まあいいや、叱られるっていうのも愛されてる証拠の1つだし
5分もしない間に家のドアがガチャリと開いた
「やった、来てくれた…(ボソッ)」
それから、ドンドンドンという細かい音が階段から聞こえる
ガチャ
br「ねえ、僕のシャークんになにしてんの」
あぁ、どれだけ願ったことか
汗だくで髪はボサボサになっている彼を見る
mb「えぇ…誰ですかあなた… 」
br「シャークんから離れてって言ってるの」
mb「俺一緒に遊んでただけなんですけど…」
ぶるーくは怒りが頂点に達したのか、男を無理やり外へと投げ出す
br「シャークんっ!!」
br「大丈夫だった!?あいつになんかされてない!?」
あぁやっぱり、”愛されている”
嬉しいなぁ…♡
「うん、俺は大丈夫だけど…」
br「はぁ、良かった…」
br「…」
「…」
二人の間に沈黙が流れる
先に口を開いたのはぶるーくだった
br「ねぇ、シャークん」
br「なんで僕に内緒で男と会ってるの…?」
ここで普通なら
「なんで知ってんだよっ」とか
「なんで急に俺ん家に来たんだっ」とか言うんだろうけど俺は知ってるからそれを言う必要は無い
「ごめん…あんだけ言われてたのに…」
br「全然いいよ…」
br「シャークんだっていろんな人と遊びたいだろうし」
案外優しいなと思ったのも束の間
br「なんて、言うと思った?」
br「僕がどんだけ嫉妬で狂いそうになったか知らないでしょ」
「ご、ごめっ…」
br「シャークん、、ごめんね、、」
その声を最後に俺は意識を手放した
「あれ…ここは…」
なんてとぼけた真似をする
br「あ、起きた?♡」
「ぶ、ぶるーく…」
br「あんだけ言ってもシャークんは話聞かないから監禁しようかな〜って!」
「か、監禁!?」
br「嫌だなんて言わせないよシャークん」
br「シャークんは僕だけ見てくれればいいの」
「なぁ、嘘だよな…ぶるーく…」
「こ、怖いよ…」
思ってもないことを口に出す
なんでかって?
最初から受け入れるだけじゃ足りないからだよ
怖がった方が堕としがいがあるでしょ?
だから俺はわざと怖がった振りをする
ぶるーくが俺にいっぱい愛情を注いでくれるように
br「怖がんないでよ〜笑」
br「今日から僕と楽しもうね!2人っきりだし!」
「…」
あぁ、今すぐ彼を抱きしめたい
俺はぶるーくだけのものだって早く伝えたい
俺はぶるーくしか見てないよって
でも俺の気持ちがバレたら呆れられるかもしれない
愛情を注いでくれないのかもしれない
だからこの気持ちはもう蓋にしまっておく
このことは俺と君たちしか知らないよ?
あとちょっと…あとちょっとの辛抱で彼のものになれる
その時がすごく楽しみだな♡
br/shkside.
br「シャークん起きた?」
shk「んっ…ぶるっ…?」
br「寝起きでぽやぽやしてて可愛いね〜♡」
br「じゃあ今日も楽しいことしよっか!」
shk「うんっ!」
shk(…♡)
br/shk(これでやっと僕/俺だけのものになってくれた♡)
うーん…なんか違う…?
コメント
6件
共依存なんか好きです……
すんごい好きなのは私だけ?