「ベッドだよ」
ベッド。
ベッド?
「……ま、待ってください! し、シャワー浴びさせて……っ!」
……恥ずかしさで死ぬかと思った。
ルチオの仕事部屋、その奥にあるベッドの上で、ロメはじっと正座したまま中空を睨んでいた。
部屋の主であるルチオは、ロメと入れ替わりにシャワーを浴びている。
「(咄嗟に出た言葉とはいえ、漫画みたいな台詞……まさか自分が口にする日が来るなんて)」
咄嗟に口走った瞬間を思い出すと叫びだしそうになる。
身体全体がじっとり湿っているのは、慌てて浴びたシャワーの水気を拭きとれていないせい……だけではない。
「(冷や汗がすごい……落ち着け私。そう、今さらじゃない……! 何を恥ずか***************
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