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甘い茶菓子の匂い
外の緑がよく見える窓ガラス
そんな場に
不似合いな拳銃を持つ護衛
「…安心しぃや……コト」
「私はただの外交官…そんな…ジッ」
kyo「……ブツブツッ…」
「怖い顔されたら怯えてまうわッw」
1「キラッ…」
麗しき茶会は
茨の棘のように空気は痛かった
kyo「ラミはどこだッ!今すぐ会わせろッ!ガシャンッ!」
「だいじょーぶやってニコ」
「殺してはないからw」
kyo「こんッッッのぉ”!」
1「オスマン…下がって…スッ…」
os「う~ん…そういえば俺噂で聞いたことあるんやけど…」
os「天使って鉄に弱いんやっけぇ?w」
kyo「だったらなんだッ!」
1「……」
同情をしてしまうほどに
可哀想な男だ
寄りにもよって人の心を弄ぶのが上手い
我々国外交官
オスマンに指名されたのだから
1「(今回はどうやって痛めつけようかと考えているんだろうな…」
os「~~♪」
1「相変わらず趣味が悪い…ボソッ…」
os「そうだ!さっき君女の子気にしてたよね!」
わざとらしく
手を合わせ
天使のような笑みを浮かべる
os「ひとらん、アイパッドかして?」
ht「はい、どうぞスッ…」
os「”回線FDに繋いで”」
kyo「フッー…!フッー…!グッ…!」
優雅に楽しむ天使と
目の前の怒り狂う天使
今にも噛み付いてきそうな勢いた
『どうした~ん?オスマ~ン』
os「今そっちにいる女の声出させること出来るぅ~?」
『全然ええけど~…何してるん???』
os「まあまあ♪あとのお楽しみ♡」
ht「……」
何をやろうとしているのか見ててわかる
昔からの仲だから
親友の考えていることなんて
多少はわかる
特に悪いとこは…
os「今からスピーカーにして君の相棒ちゃんの声聞かせてあげるから良く聞きや?w」
kyo「何を企んでッッ!!ガシャンッ!」
『お~い、起きろ~バシャッ!』
ラミ『ぁッ…!プッ…はぁ”ッ!はぁッ!』
kyo「ラミぃ”ッッッ!!」
os「~~~♪」
ラミ『きょーさんッ!ジャラッ!』
『大人しくしとけや…カチャッ…』
バンッ!
その瞬間
kyo「ッッッ!!!!」
銃声音がこちらまで聞こえてきた
ラミ『ぁあ”あ”ぁあぁ”ぁぁッッ!』
『ッ!うるさいねんッ!バンッバンッ!』
kyo「やめろぉ”おぉッ!!ツー…」
ラミ『ぁあぁぁ”ッ…!ゴフッ…』
ht「(可哀想に…よりによって…」
os「ッッッwww」
os「あッーはっはっはっッ!ww」
1番悪魔みたいなやつに捕まるなんて
os「ほんまッ…w」
os「さいッッッッッッこうやわぁ”ッ!ww」
kyo「ラミッ!ラミぃッ!ガシャンッ!」
ラミ『きょッー…さんッ…逃げッ…』
『お、まだ喋れるんかガシッ!』
kyo「やめろッ…やめてくれッ…!ポタポタッ…」
少しずつ落ちていく
紅茶に混ざる角砂糖のように
『ゴンッ!ガッ!バキッ!』
ht「……(相変わらずゾムは過激派だ」
痛々しい音がずっと続く
誰も止められない
止めてはくれない
分かっている
国のトップに立つためには
os「ッッww」
心を捨てないといけないことを
でも本当は違う
俺の知ってる幼馴染は
心の奥底ではいつも
感情が動かない
いや、動かなくなったんだ
ht「(初めの頃は、こんなんじゃなかったのに…」
何がいけなかったんだろう
どこを踏み間違えたんだろう
グルッぺンもトントンもオスマンも
俺も
皆みんな…
kyo「頼むッ!やるなら俺にしてくれッ!」
kyo「頼むからッ!そいつはッ!」
os「なんとも美しい光景やなぁッ…////」
悪気など一切ない
何故なら
俺らにとってのこの行為は
善であり正義だから
だから
だから
だから…
ラミ「ヒュッー…ヒュッー…!」
死にかけの虫のように
汚く呼吸をする
昔から
何も恵まりゃしない
「すげー耐久力やなぁ…ガシッ!」
ラミ「…ぁッ”…はぁ”ッ…」
私にとっての幸せは
あの二人さえいてくれればそれでいい
例え食い物がなくて飢えそうでも
眠れるとこがなくても
体がボロボロになっても戦わないといけなくても
それでいい
だって強くても弱くても
「なんや…死んだか~?」
きっと貴方なら
ラミ「…あッ…ぅ”…」
「カッカッwそうこーへんとなぁ”ッ!」
kyo『ラミぃ”ッ!死ぬなぁ”ッ!』
力のない人でも
貧しい人でも
仲間なら
ラミ「…アンタ達ってッ…ほんッッッとにッ…」
「ぁ”?」
ラミ「さっきッ…からずぅッッと…何に…脅えてるのかしらッ…?」
「いきなり喋りだしたと思えばぁ”ッ…ゴキッ…」
ラミ「だってッ…そうなんで…しょうッ…?」
ラミ「殴る度にアンタッ…w」
ラミ「まるで子犬みたいな情けない顔してるものッ…w」
「バキッ!ゴンッ!」
ラミ「ゲホッ!ゴフッ!ぁ”ッ…!」
kyo『何刺激しとんねんッ!阿呆ッ!』
「うるさい…うるさい…うるさい…」
たとえ血反吐を吐こうと
死の淵に立たされても
ラミ「…ぁらッ?w図星ねぇ”…!w」
ラミ「生き物ってッ…都合が悪くなると暴力的よねぇッ…!ズルッ…」
相手に共感して
否定しろ
言葉一つ一つを紡いでいけば
私は知ってる
アンタみたいな奴は
ラミ「でも分かるよッ…昔の私だってそうだったしさぁッ…」
ラミ「辛いよねぇッ~…”仲間と親しくなれない”って…ジッ…」
「ッッ!!」
「お前に何がわかるんやッッ!ゴキッ!」
「しゃあないやんかッッ!ゴンッ!」
ラミ「カハッ…!」
「みんな忙しいしッ!しんどそうやのにッ!バキッ!」
kyo『おいッ!やめろッ!人外やからって痛覚ないわけちゃうねんぞッ!!』
「んなことぉッッ!」
あぁ、人間ってほんとムカつく
昔の自分と似てるからかしら?
でも分かっちゃうなんて
ラミ「らぁにはやっぱ敵わないやぁッ…w」
「うぁ”ッ~…!ポタポタッ…」
フード越しに
綺麗な雫が落ちるのが見えた
os『はぁ”ッ~…』
「ビクッ!」
os『もうええ…なんか色々冷めたわぁ…』
「まッ、待ってッ((((プツン…」
そのまま
電話が切れる音がした
冷たい声と共に
ラミ「…ほぉらッ…言った通りでしょう”…ゴフッ…!」
ラミ「ここにいる全員ッ…お前なんてどうでもいいんだよぉ”ッ…w」
「ぅ”あぁッ!バンッ!」
ラミ「ぁッ…ぅあッ…!ズルッ…」
体の再生を急ごうと
私に痛みを伝える
もう無理だって
ラミ「はぅあ”ッ…!アンッ…タッ…何かッ…!」
でもこういうの
彼なら必ず立てという
負けることは許されても
ラミ「人間はぁ”!誰1人としてアンタを見てはくれないわッ!」
「うるさいッ!うるさいッ!ガシャンッ!」
「みんなみんなぁ”ッ!俺の家族なんやッ!」
ラミ「はッ!あれがぁ”ッ?!w」
ラミ「ただのクソ野郎どもの集まりの間違いでしょッ!」
「みんな優しいんやッ!そんでッ!そんでッ!」
「んぁ”~!お前がぁ”ッ!何も知らんお前らがッ!バッ!」
ラミ「ッ!!(何あのでっかいハンマーッ!」
「彼奴らのことを悪く言うなぁ”あぁああ”ッ!ゴンッ!」
ラミ「カハッ?!」
意識が遠のいていく
分からない
助けて
ねぇ、お願い
?「ラミならだいじょーぶニコ」
私の神様
ラミ「らッ…あ”…ガクンッ…」
「はぁ”ッ…!ッはぁ”…!」
「さいッッッッあくやぁ”ッ~…!ポタポタッ…」
次回☞言 葉 の 暴 力