コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
「なっちゃん!」
教室で一人大人しく待っていた君を後ろから脅かすようにハグをした。
「ぉわ…、どうした?」
本当君は優しい声で話すね。
その声が好き。
「なんか話…ぁ~…言いたくないか…」
その言葉に思わずふふっと笑みが零れた。
その優しさも好き。
「な~な~、なんでそいつにしたん。」
顔も名前も覚えてない男子が話しかけてくるが
「なんでもよくない?」
なんて素っ気ない声。
他人には興味無いみたい。
それが好き。
いつかその好きはなっちゃんじゃない人に回さなきゃいけない。
それが私の運命だから。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「らん、一緒に帰ろ!」
下駄箱でそう話しかけられ少し後ろにいたすちに全力で首を振られた。
まぁ当然か。
「…ごめん、今日はいるまと帰るから…」
真後ろで靴を履き替えるいるまを見つけ誤魔化すための嘘を吐く。
「は?いや、俺…」
といるまが何か否定的なことを言いかけたので黙って、という指示をした、
「……らん、?」
バレちゃいけないんだ。
なつにだけは。
「…はぁ、そういうことだからごめんな。」
「…あたしのこと遊びではないよね?」
本気だよ。でもいつかは終わらせなきゃ行けないの。だからね、
「違うよ、いつかちゃんと説明するね。」
「わかった。」
なつは周り右して教室へ戻った。
「…よかったのか?」
「私の立場分かってるくせに。」
「…まぁお前は2年後俺の許嫁だからな。」
腹立つ。
こいつのことは1ミリも好きじゃない。
だから許嫁になることもその運命が決まってることも許せない。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「…ならあたしがその座奪おうかな…。」