ジェシーside
今日はあの発表の日。あと、1時間で発表だ。
緊張して心臓がバクバクしてる…。
そんな時、大我から電話が来た。
ジェ「もしもし?」
大「もしもし?みんな聞こえてる?」
いつも通りの大我だった。
樹「聞こえてるよー」
慎「急にどしたの?」
ジェ「あ、これグループ通話?!」
こち「気づかなかったのかよww」
北斗も、ミュートにはしているけど通話には参加していて、少しホッとした。
大「あと発表まで1時間だけどさ、緊張してて…」
樹「俺もだべ。」
こち「みんな緊張してるよ」
大「なんか、一人だと不安だからさ。」
慎「そういうことか!じゃ、発表まで喋る?」
ジェ「いいじゃん!」
俺は明るい声で、みんなが不安にならないように演じた。
みんなと世間話をしていたら、もう10分前になっていた。
慎「もう、10分前じゃん。」
樹「緊張してきたー、、、」
大「…大丈夫かな、」
こち「きっと、大丈夫だよ」
北「ねぇ、」
ジェ「どぅえ⁈北斗⁈」
ミュートにしてた北斗が急に喋り出したからびっくりした..。
こち「北斗どしたー?」
北「まだ、面と向かって言えないからこの場を借りて言いたいんだけど…」
流石の俺でも察した。北斗は大我に謝りたいんだ。
北「京本、あの件は本当にごめん。俺のせいで、俺のせいでこうなってしまったんじゃないかって今でも思っちゃう…。」
大我は俺の想像を超える言葉を返した。
大「だから、大丈夫だって言ってんだろ?いつまでくよくよしてんだよ北斗!!お前は悪くない。この先、ネットニュースとかで嫌なこと、虚言がたくさん書かれるかもしれない。でもそれは全部嘘だ。なぜかって?それは俺が思ってないことだからだ。SixTONESだけ信じろ。」
大我の言葉は力強く、みんなを慰める言葉となっていた。
北「そう、だよな。ありがとう。」
樹「北斗ー、よかったなぁ。」
ジェ「樹、泣いてる⁈」
樹「うるせー」
こち「ちょまって!もう発表の時間すぎてんだけど⁈」
慎「うそん⁈」
大「うわ、速報で来たわ。」
北「俺もきた。」
ジェ「いいか、みんな。これから俺たちは世間に叩かれるかもしれない。嘘の情報が流れるかもしれない。でもそれにやられるな。辛かったらこうやってまた話そう。わかった?」
スト5「わかった。」
こうして、通話は終了した。
俺は最後の最後に言いたいことを言えて良かった気持ちと同時に不安が心を支配した。
しばらくネットを見るのやめようと思い、スマホをベットに放り投げて俺は仕事に行く準備をした。
大我side
通話が終わった後、俺はすぐにXを開いた。
開いた直後に出てきたのはSixTONES公式アカウント。
俺の怪我と北斗の療養についてのツイートが10分前なのにも限らず、20万いいねもついていた。
確認は取ったが、文面を確認してみた。
〇〇年〇〇月〇〇日
いつも応援してくださってるファンの皆様およびお世話になっている関係者の皆様へ
SixTONESのメンバーの京本大我が〇〇月に行ったライブの最終公演の終了後に、落ちてきた機材に巻き込まれ、脊髄を損傷する大怪我をおいました。現在は安静にしており、徐々に回復しております。しかし、怪我の完治およびリハビリに相当な時間が必要となりますので京本大我は無期限活動休止となりますことをご報告いたします。ご報告が遅れてしまい、誠に申し訳ありません。
また、メンバーの松村北斗もPTSDと医師に診断され休養が必要だと判断されたため、1ヶ月の活動休止となりますことをご報告いたします。こちらもご報告が遅れてしまい、誠に申し訳ありません。
これからも、SixTONESを応援してくださりますと幸いです。
SixTONES。
あっという間にこの話題はトレンド1位になった。
エゴサしてみると様々な意見があった。
「きょも、怪我してたんだ、、、。気づかなかった。だからグループでのテレビの露出も減ってたんだね。ゆっくり休んでね。」
優しい意見が大半だった。でも、厳しい意見もあった。
「報告遅くない⁈どれだけファンを心配させたと思ってるの?!」
「これ北斗が怪我させたんじゃないの⁈さいてー」
「いや普通にスタッフのミスでしょ。スタッフ死刑になるべし。」
「てか、歌割りとかどうするんだろ。」
中には本当ではない情報も回っていた。
「京本大我、松村北斗を庇って怪我したか⁈」
「京本大我、下半身麻痺になりSixTONESを脱退」
ファンのみんなは混乱してるし、情報もたくさん回っていた。こうなることはわかっていた。なにか、対策をしなければ…。
そう思って俺は閃いた。
そうだ、自分で言えばいいんだ、!と。
俺は急いで文章を書いてマネージャーに確認を取り、OKをもらってある文章をツイートした。
そのツイートは10分で10万いいねを超えた。
いつも応援してくださってるファンの皆様およびお世話になっている関係者の皆様へ。
まずは、怪我の報告が遅れてしまい大変申し訳ありません。報告が遅れた理由は、すべて私のせいです。また、沢山の情報が出回っておりますが、公式から出た情報以外は全てデマです。影響力のある方が嘘の情報を発信している場合、法的処置を取らせていただく場合がございます。現在治療も良好で、もうすぐでリハビリも始められます。どうか、応援してくださると嬉しいです。
京本大我
このツイートをしたことによって、ファンの混乱は少し落ち着いた。さっきよりも優しい意見が増え、俺は安堵した。
このまま、応援してくれる人が多いといいな。
__続く