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クレイ牧師の元から立ち去った私達は、急いで港に向かっていた。
目立つ行動をし過ぎてしまった。
クレイ牧師の行動次第ではアゼベから出ることが出来ず、最悪の場合、アッシュがセインテニアの伯爵だとバレて、スパイ容疑で掴まってしまうことだってあり得る。
「客として乗船することは危険だ」
「じゃあどうすれば……」
「……こっちだ」
アッシュの後を追って向かった先にあったのは貨物船だった。
作業員が慌ただしく荷物を船の荷台へ運び込んでいる中、アッシュは一瞬の隙を見計らって私の手を取り、貨物の陰に隠れた。
人が来る気配がないことを確認したアッシュは、次々と荷物の箱を開け、中を確認し始める。
その中のひとつの箱を開けた時、アッシュの手が止まる。
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