テラーノベル
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誤字脱字ごめんね
でか
??? side
あれ、?
俺、自分の名前は…??
いくら頭を練っても練っても、何故か名前は出てこない。それどころか頭が痛くなってくる。
とりあえず、身体を寝かせて落ち着かせる。
…僕は誰なんだろう。
あれ、僕?俺?あぁ、もう訳わかんない…
さっきの人は誰?どうゆう関係?本当に他人?壁紙の人は誰?俺の家族は?俺の家は?
色々な疑問が浮かんできて、頭痛が治まるどころか酷くなってゆく。
考えるのも難しくなってきたころ。
ガララララッ…
「…失礼します…、」
金髪の可愛らしい顔をした男の人が病室に入ってくる。
…あ、あの人…壁紙の、!
この人なら俺のことを知っているかも、そう思い質問を投げかける。
「…あの、俺は、誰…ですか、?」
「…omr mtk。僕はfjsw ryok …本当に忘れちゃったんだ、 僕のことも、wkiのことも。」
omr mtk、wki、fjsw ryok…。
その言葉を聞いた瞬間、何かに反応したかのようにあり得ないぐらいの激痛が頭に響く。
「ッッ!!?…ぁ゛あッ…!!!」
「えっ、mtk!?大丈夫!?」
僕はあまりの痛さにベッドに蹲る。
fjswさんが慌てて駆け寄ってきて、背中を擦ってくれる。微かに掠った彼の匂いは、どこか懐かしく、安心感のある匂いだった。
それでも僕の頭痛は治まることを知らず、
悪化していくばかり。
「えぇっと、ナースコール…!!」
すぐに看護師さんが飛んできて、「落ち着いて呼吸をしてみて。」と言うのでゆっくりと落ち着かせようと試みる。
「はぁ゛ッ、…ふぅ゛……ッ泣…」
「大丈夫大丈夫、ゆっくり吸って…」
相変わらず優しく背中を擦ってくれるfjswさん。あったかくて、安心できて…すごく、いい人だなって思った。
暫くしたら頭痛も落ち着いて、やっと安堵のため息をついて汗だくになった身体でベッドに寄りかかかる。
「…よかった、落ち着いて…」
そういって汗だくの額をハンカチで優しく拭ってくれる。その様子を見つめながら、看護師さんが話し出す。
「…omrさんの状態は、」
何故かそこで言葉を止める看護師さん。
fjswさんをみてみると、どこか悲しそうで、寂しそうで…俯いてしまう。そんな彼の姿に、何故かわからないが胸が痛む。
すると、再び看護師さんが結論を話す。
「…2週間の意識不明で、記憶喪失です。」
wki side
「出ていけッ!!!!」
mtkの冷たく怯えた声が、俺の頭に響いた。
本当にあのmtkなの、?
つい、罪悪感なのか寂しさなのかわからないが、情けなく逃げ出してしまった。
謝りたかったのに、ごめんねって、言いたかったのに…
あんなにイチャラブしてた恋人からあんな風に言われるのは正直、心に鋭く刺さった。
事情を説明せずに、こんな事した俺も悪い。
けど、信じたくなかった。
本当にmtkが記憶喪失とか、信じれなかった
悲しくて、寂しくて、信じられなくて…
つい、圧をかけてしまった。
何も知らない、覚えていないmtkに。
記憶喪失になって、俺のことも、ryoちゃんのことも、自分のことも、全てを元々無かったかのようにパッと忘れ去られた。
全部、あの日の俺が原因だった。
「ねぇ〜、あの映画見たい!」
「えー…あれ怖いやつじゃん、嫌だよ。」
「お願いー!!!」
俺はどうしても見たいホラー映画があって…でも、一人で見るのは気が引けた。
じゃあmtkも道連れだー!!ってことで、
一緒にいこ〜よ〜って駄々こねて誘ってる。
「えーー…怖いもん、やだよぉ〜…」
「一生のお願い!ずっと手握っててあげるから…!!!お願いします!!」
「え゛ッ…//、映画館でそれはちょっと…/」
照れたのか、顔を逸らしてしまう。
そう、俺とmtkは恋人同士。
もうやることやった、なので恥じることなんてないはずだが…mtkは公共の場でいちゃつくのは嫌らしい。度が過ぎてなければいいと思うんだけどな〜…?
「お願いだよ〜…ダメ…?」
俺が上目遣いでお願いすれば、mtkは暫くは口を固く結んでいたが、ついに観念したように頷く。
「…わかったよ、わかった…」
「まじで!?やったー!!行こ行こ!」
そうして俺等は映画館にて、チケットやポップコーンを買い隣同士の座席に座った。
俺等の席は両端の2つ席。mtkに真ん中寄せてあげたほうが見やすいかな、と思い俺が端っこに座った。
この気遣いが、mtkを殺しかけるなんて思ってなかった。
「…ねぇ、なんかギィギィ聞こえない?」
mtkが映画が始まる前の広告タイムの時に、小声でそう話しかけてきた。
「……あ、ほんとだ。工事でもしてるのかな」
「…なんか嫌な予感するんだけど、」
mtkはすこし縮こまりながらそういった。
俺はそんなわけ、wなんて軽く流してしまった。
「大丈夫だよ、怖いの?」
「…別に。」
なんて…強がってるの分かり易すぎ笑、
すぐに手を取り、指を絡めて安心させるように言う。
「大丈夫だって〜、手握ってれば怖くないでしょ?」
「…うん。」
安心したのか、少し身体の力を抜いたmtk。
俺も安心して画面のほうを向いた。
映画が中盤に差し掛かった頃、ギィギィと言う音が大きくなってきた。俺も流石に気になったけど、「工事してるんだろ。」って軽く考えてた。
ホラー映画だが、想像していたよりあまり怖くなくて、俺は段々眠くなってきた。あくびをしようと口を開けて息を吐いていた時。
落ち着いていた場面で進行していたホラー映画に突然、
ガンッッ!!!
と、大きな音が響いた。
あくびの涙で目が潤んでいて、よく画面がわからなかった。
慌てて涙を袖で拭いて画面に目線を移すが、画面はさっき同じく、大きな音が鳴るとは到底思えない程落ち着つく場面のままだった。
?を浮かべていたが、何故か他の観客の目線が恐ろしそうに俺の隣を見ていた。
俺の視界の端に映る、大きく重そうな鉄骨。
まさか、そう思って目線をmtkに映した瞬間俺は衝撃で言葉が喉で詰まり、出なかった。
俺の頭の血の気が恐ろしいほど一瞬で引いていくのを感じれた。
「……はッ?」
俺の隣には、鉄骨だけがあった。
床を見ればmtkが倒れ込んでいて、ジワー…とmtkの髪の毛の間からみえる、 どす黒い赤。
鉄骨は一旦mtkの席に突っかかった後、ギィー…と重力に従い、再びmtkの太腿の上に落ちる。
よく見ると細かい鉄骨が他にも落ちていて、mtkの肩、腕、腰…色々な所に当たっていた。
綺麗に俺を避けて、mtkにだけ当たっていた
mtkの2つ隣座っていた人が、慌てて支えようと動いていたが、ぎりぎりで間に合わなかったみたい。
俺の身体は、動かなかった。
目の前で、恋人が倒れているのに。
血を流しているのに。
幽霊でも見たかのように、指がピクッと動くだけで、俺は何も出来なかった。
…いや、俺にとっては幽霊よりも何億倍も恐ろしい光景を見ていた。
意味がわからない、なんでmtkなの…?
俺がやっと正気に戻れたのは、周りの人が救急車を呼び、救急隊員さんに話しかけられた時。
「─…ぁ…!─…あの!!!!」
「……、?!」
「この人の個人情報知ってますか?輸血が必要なので血液型を…」
俺は慌てて必要な情報を涙声で諸々伝えて、救急車に同乗した。
救急車の担架の上に寝かされたmtkの姿は、
目を当てられないほど悲惨だった。
頭には血だらけのガーゼ、太ももにも、いろんな部位に…血だらけの、ガーゼ…、
唯一無事だったのは、俺が握っていた左手。
あんなに暖かったのに、今触ればどんどん血の気が引いていって…冷たくなっていくmtkの手。
今すぐにでも代わってあげたくて、でも、俺がやれることなんて呼びかけるぐらいで…、
「mtk゛、mtk、!!!泣」
俺が横でみっともなく泣きじゃくりながら呼びかけているのを胸が痛むように横目で見る救急隊員さん。その中で、
ピーッピーッ…ピー…
段々弱くなっていくmtkの心拍。
「心拍と血圧低下、出血が多すぎます、!」
「大量輸血の準備を病院にお願いして、」
なんて、聞きたくもなかった言葉が俺の耳に入ってくる。
心拍低下、?しんじゃう…? mtkが…?
なんであんな気遣いしたんだろう。俺が優しくしなければ…?…違う、俺が違和感を軽く流したから…。
どんどん罪悪感が押し寄せてきて、涙が溢れてくる。視界がどんどん潤んで見えづらくなっていって、乱暴に袖で拭う。
ピーーーッ…
「心拍停止!、AED準備して!!」
「はい!!」
心拍停止…?心臓が止まったの?さっきまで俺手ぎゅって握って、ビビってたあのmtkが?
本当に、物事って一瞬なんだなって。
改めてそう実感した。
病院について、mtkがでっかい手術室に運ばれていくのを呆然と見届けていた。
すぐに赤いランプがついて、手術中であることを示してくれた。
…もう、この現実こそがホラーだよ、
廊下の椅子に力なく座って、ひたすら時間が過ぎるのを待った。
「wkiッ、!!!」
5分ほど経っただろうか。
聞き慣れた美声が涙声に変わっているryoちゃんが、走って息を切らしながら俺の前に立った。
「なにが、あったの…?」
「…ryoちゃんッ、…泣」
ryoちゃんがきて堪えていた涙腺が又もや崩壊しだす。ryoちゃんにのお腹に抱きついて、泣きじゃくる俺。涙が可愛らしい服を濡らしていった。
「それでッ…俺、なんも出来なくてッ…ぇ泣」
「…そっか、そうだったんだね、」
やっとの思いで、説明できた。
涙でぐちゃぐちゃになった俺を優しく撫でてくれるryoちゃんの手は、mtkと違い暖かみがあった。
普段のryoちゃんなら、号泣してここらを水浸しにしているとこだろう。だけど、俺が号泣しているのを見て、「慰めなきゃ。」とゆう感情を優先しているのだろう。
だが、 さすがに堪えれる訳もなく…俺の頭に水滴が落ちてくる。
「…大丈夫だよ、きっと大丈夫…、泣」
3時間ほど経った頃、看護師さんに話しかけられる。
「一命は取り留めました。ですが頭に大きい衝撃を受けているので…障害が残ることも、覚悟していただかないといけません。」
「…障害…?」
「はい、いろいろな可能性がありますが…脳挫傷等の後遺症だと、視覚や聴覚等の感覚器が影響を受けるケースもあります。」
聴覚。
mtkから一番奪ってはいけないものだと思う。曲を作れたとしても、聴けない。歌うのだって、聞こえなければ発音の仕方は忘れる。
歌えない、聴けない。
mtkが一番恐れていることじゃないだろうか。ryoちゃんも顔を真っ青にしているのを見ると、同じ考えをしているらしい。
「…他だと、高次脳機能障害と言って、記憶や思考、言語などに支障が出ることも…」
「…そうですか、わかりました。ありがとうございます…」
ryoちゃんは、これ以上聴きたくなかったのか看護師さんの話を区切って終わらせる。俺も、もう聴きたくなかった。考えたくなかった。
「omrさんのお部屋は520室です、集中治療室ですので、お静かにお願いしますね。」
看護師さんは俺等が聞くまでもなく、病室を教えてくれた。俺等は気持ち早足で病室に向かい、ドアをあけた。
「…mtk、?」
ベッドに力なく横たわり、色々な管が小さいmtkの身体に繋がっていた。シュー…シュー…と、呼吸器の音が静かに響いていた。
mtkの手をとって、自分の頬にあてる。
いつもなら、「何、甘えたさん?笑」なんて可愛くいいながら頬を撫でてくれた。
でも、今は違う。俺が手を離したらボトッと音を立てて落ちる。撫でてくれない、少し冷たいmtkの手は、無に包まれていた。
「…俺、謝りたい…」
「…うん、謝れるよ。絶対、大丈夫。」
あとから聞いた話だが、鉄骨が落ちてきたのは老朽化らしい。普段はあまり人が入らない部屋だったこともあり、手入れを怠っていたみたい。 それで鉄骨が壁紙を突き破り、丁度mtkに…とゆうことらしい。
そんなマグレあってたまるか…笑なんて、苦笑いも出来ずに、ただ下唇を強く噛んだまま警察からの話を聞いていた。
「1日目」
「生きてて欲しい、謝りたい。謝れる日が
来るのを待ちたい。どうか、神様が味方してくれますように。」
俺は、メモ帳にそう書き残して病室を出た。
omr side
「さっきの頭痛は、記憶障害の時の症状…みたいな物ですので、薬を処方しておきますね。」
「…記憶喪失…?俺が、?」
言われてみればそうだった。
自分の名前も、家族も、なにも出てこなかった。事故の記憶がないのも不思議だった。
「…あとで諸々話すね。」
fjswさんはそういって看護師さんに少しお辞儀をして、再び俺のほうを向いた。その間に、看護師さんは空気を読んだのか病室を出ていった。
「…さっきの人は、wki hrt。mtkの幼馴染だよ。毎日、朝から夜までお見舞い来てたんだ。」
「…えっ…、じゃあ、俺…!!」
俺はそんな優しい幼馴染を、「出ていけ!」なんて言って追い出したってこと…?
「…俺っ、謝らなくちゃ…ッ」
「…それはそうかもだけど…大丈夫、ゆっくりでいいんだよ。」
なんて言われて、起こしかけていた身体を押されて再びベッドに体重をかける。
「…僕、ちょっといかなきゃいけない所あるから…またすぐお見舞いくるからね!!」
「…あ、はい…」
少し寂しくなりながらも、俺は軽く手を振った。fjswさんも振り返してくれて、心がちょっとあったかくなって、嬉しかった。
6000かいたぞ!!!!!
ほんとはwki side終わることらで切ろうと思ったんやけど、ちょっと頑張った!
病院とかもう医療用語?はねーもう東京M◯Rに助けられましたね。みててよかったー!
てか今ん所予言大丈夫やねー。
なんか7月中とゆう恐ろしい言葉きいたけどやめてよ怖いじゃん!!!!?
まぁ気をつけようね
次回1000iiiiineeeeEEEE
コメント
29件
初コメ、フォロー失礼します🙇 こんな感動作初めて出会いました。ホントにまだ2話目なのにガチ泣きしました😭 言葉の使い回しとかも全てが最高過ぎます‼︎続き楽しみにしてます‼︎
ブクマ失礼します🙇♂️ 伏線、言い回し、展開、控えめに言って全てが最高です…😭 語彙力が無いもんで表現できないのですがこんなにも続きが楽しみになる作品初めてでした😭 これからも応援しています…!
感動しました...感動するの作れるの凄すぎません?!