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最終話
過去への手紙と未来への希望
配信も終わりに近づいていた。
みんなで昔話をしたり、
笑ったり、
少し泣いたり。
そんな時間が流れていた。
すると。
コンコンコン。
部屋のドアがノックされる。
スタッフが顔を出した。
スタッフ「皆さん、少しだけいいですか?」
紫「どうしました?」
スタッフは笑いながら一台のタブレットを差し出した。
スタッフ「これ、届いてます。」
6人は顔を見合わせる。
タブレットの画面には、2つの文字が表示されていた。
『すとぷり10周年特設サイト ― リスナーからの手紙 ―』
『STPRファミリーからのメッセージ』
青「え?」
黄「手紙……?」
赤「みんなから?」
スタッフは頷く。
スタッフ「10周年のお祝いとして募集していたものです。」
スタッフ「気づけば、こんな数になっていました。」
そう言って表示された数字を見た瞬間、
全員が目を見開いた。
桃「うわ……」
橙「すご……」
そこには、数え切れないほどの言葉が並んでいた。
ななもりはそっと画面をタップする。
まず映し出されたのは、STPRファミリーからのメッセージだった。
『誕生した時からずっと見てました』
『本当にすごいと思っています』
『心から感謝しています』
『夢のような存在です』
『かっこいいです』
『背中を追い続けさせていただきます』
『すべてにリスペクトしかないです』
画面いっぱいに広がる言葉。
そして次に、リスナーからの手紙。
『出会えてよかった』
『活動を続けてくれてありがとう』
『辛い時、何度も救われました』
『大好きです』
『幸せをありがとう』
『笑顔をありがとう』
『生きる理由をくれてありがとう』
『これからも応援しています』
『10周年おめでとう』
スクロールしても、しても、
言葉は終わらない。
どこまでも続いていた。
その画面を、誰も止められなかった。
ただ、見つめることしかできなかった。
彼らには、
こんなにもたくさんの“誰か”がいた。
そしてその誰か一人ひとりが、
確かにこの10年を作っていた。
しばらくの沈黙のあと。
青「……やばいね、これ。」
黄「こんなにもたくさんの人が……」
桃「改めて見ると、すごいな……」
橙「俺ら、幸せもんやな。」
赤「ほんと、それ。」
紫「……ありがとう。」
ななもりは小さく呟いた。
その言葉は、誰に向けたものだったのか。
リスナーへか。
仲間へか。
それとも、ここまで歩いてきた自分たちへか。
きっと、その全部だった。
あの日、出会った「好き」は、
気づけばこんなにも大きくなっていた。
画面越しに笑った日も、
同じ時間を過ごしたあの夜も、
何気ない一言に救われた瞬間も――
全部が重なって、
今の「すとぷり」と、
今の「私たち」を作っている。
これは誰かに与えられた物語じゃない。
彼らがいて、私たちがいて、
その間に確かに生まれた、
“たったひとつのストーリー”
十年。
それはただの時間じゃない。
笑って、泣いて、好きでい続けた証だ。
何度でも好きになって、
何度でも心を動かされてきた。
だから、ここに残そう。
あの日のときめきも、
今のこの瞬間の気持ちも――全部。
そして。
紫「これからもさ。」
紫「一緒に歩いていこう。」
誰かが小さく笑う。
青「いいね、それ。」
橙「賛成。」
赤「もちろん。」
黄「はい。」
桃「当たり前やろ。」
その言葉に、誰も反対しなかった。
そしてこれからも、
この物語の続きを一緒に描いていこう。
10年間を振り返って__。
fin
はい!!!これにて完結です!!良ければどうだったかコメント欄で教えてください!!
コメント
1件
おおおお、完結おめでとうございます〜!!!🎉✨ 第9話、最終話ってことで読んだけど……もう涙腺やばかったです😭💕 リスナーからの手紙が次々と映し出されるシーン、めっちゃ胸にきた……「生きる理由をくれてありがとう」とか、一言一言が重くて温かくて。ななもりの「ありがとう」が全部を包んでる感じがして、もう最高でした! 10年の軌跡、読者として一緒に歩けた気がして感動です。素敵な物語をありがとうございました🌸✨