最狂の国

復讐を誓った青年の名前はユエル。

ユエルは国民の中でも有名だった。

なぜかって？

国王が自らユエルを手に入れたいと言ったからだよ。

他の幹部は、元幹部の推薦だったり実力でのし上がった者だった。

でも、ユエルは違った。

国王が自らユエルを幹部にしたいと言った。

そう、ユエルの昇格は国王のわがままだった。

そのせいか、ユエルは、幹部に憧れる国民から疎まれていた。

そんなユエルを支えたのが、ユエルの師匠である、クライン。

クラインは、剣術に長けていて、Lunaticの元幹部だった。

皆が憧れる剣術者であった。

剣術者でありながら、銃も扱える。

まさに二刀流だった。

それ故、クラインは全国民の憧れであった。

幹部を退任した後は、行方知らずとなっていたが、突如として現れたクラインは、突然現れたユエルという青年を愛弟子にとった。

そう、突然の出来事だったのだ。

Lunaticの幹部はユエルを大切に育てた。

まだ幼い中、突如として幹部にされ、国民から疎まれていた可哀想な子をだ。

ユエルは師として崇めたクラインから色々なことを学び、今は立派な剣術者になった。

幹部も認める、だ。

ユエルは幼い頃から才色兼備であった。

頭脳明晰であり、運動神経もよく、顔立ちも整っている。

そんなユエルに嫉妬心を覚える人間も少なくはなかった。