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3 - 〇月‪✕‬日 月曜日 スクールバス

♥

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2023年01月30日

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そう母に告げた後、玄関のドアを開ける。

見慣れた、水色の自転車に近づく。カチャ、と鍵を開け、自転車に跨った。

冷たい風が私を襲う。

こんなに寒かったっけ、と思いつつ自転車を漕ぐ。

そう考え、いつもの妄想を始める。

そのストーリーの主人公は私、香奈。

異世界転生したら……という、よくあるIfストーリー。

そうこう考えているうちに、駅に着いた。

私の家から学校まで、1時間はかかる。

だから、スクールバスがあるのは、ありがたい。

いつもの運転手さんに挨拶をし、バスに乗り込む。

少ししたら、次の停車場に着いた。

ここでは、少し苦手な女子が乗ってくる。

「あ、香奈ちゃん!おはよー!」

朝から元気だなぁ……と思いつつ、色々な話をする。

話はとても面白いが、マウントや相談をすぐしてくる。他人に頼ってばっかりの人は、大の苦手だ。

「あ、そーいえばさー、最近全然寝てなくてさぁー」

あー、また始まった。と心の中で呆れつつ、

「え、大丈夫?」

とオーバーリアクションとも言える返事をする。

「全然大丈夫だって!だって私、夜に強いから!」

「えーほんと?私だったら無理だなー」

と、できるだけ明るく、相手をおだてて会話を進める。相手に気を使わせないように、言葉を選びながら。

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