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番外編104『信じられない、信じたくない』前編
※今回のメイストを読んで思いついた夢小説です。メイストの衝撃が抑えられないので
捏造で書きます。7章ネタバレなので見てない人はスクロール&🔙をお願いします!
グロバナー家から連絡があり、私達はグロバナーに向かった。
『どういうことですか?フィンレイ様。南の大地が各大地へ進行を開始って…。』
『そのままの意味だよ。南の大地の当主…シャーキルがそう指示したのだから。』
『シャーキル様が、何故……。』
『分からない。彼のことは私も理解が出来ないよ。表向きでは私も親交を深めていたと思っていたけど……。ふっ。やはり権力争いというのは避けられない。』
『フィンレイ様。ご命令を。』
『…!』
『我々は悪魔執事。グロバナー家に仕える執事です。南の大地と戦争というなら…我々も出陣せざるを得ません。』
『だが、君達は……。グロバナー家に仕えてるのと同時に……主の執事でもある。戦争になるということは君達の武器で人を斬るということになる。主は承知なのか?』
『……。』
執事達は沈黙を貫いた。
『主様に危険は冒しません。』
『だからここに連れてこなかったのか。主も来るように伝えたはずなのに。』
『フィンレイ様のご命令を背くことをして申し訳ございません。でも、主様を守ることは私達の使命。この命に替えても主様達はお守りする。』
『これが、私達執事の総意です。』
そう。例えこの戦いで、私達が命を落とすことになっても。貴方達には帰る場所がある。
どれだけ離れていても、私達は貴方達をお慕いしていますから。主様も薄々勘付いていると思う。あの表情は何かを悟ったような、そんな顔をしていた。私たちが誰かの命をこの手で奪うこと。
一方その頃――。
デビルズパレス
『みなさん、大丈夫でしょうか…。』
私達はムーと一緒にエントランスで待っていた。
『南の大地の当主……シャーキル様が各大地へって…信じられないけど、事実みたいだし…。』
『どうしてあの人が急に……。』
『ねぇ、お姉ちゃん……。戦争にもし、なったらさ…みんなは…』
『…グロバナー家に仕える執事として、出陣する。それはつまり……。』
『『今まで天使だけを斬ってきた武器で人を殺す』』
お互い顔を見合わせる。
『そんなの、やだよ……。』
『みんなが、己の武器で、誰かを斬るなんて…血を流すなんて…。』
『人類の裏切り者って、誰なんでしょう…。』
ムーがボソッと呟いた。その時、エントランスの扉が激しく叩かれる。
ドンドンドンっ!
『『『!!』』』
『誰…?』
『少なくともみんなじゃないわね。百合菜。ここにいて。』
私は武器を片手にエントランスの扉に手をかける。
『どなたですか?』
『悪魔執事の主だな?』
『ここはデビルズパレスです。執事達ならいませんよ。グロバナー家にいますから。』
『……それは好都合。』
『……?』
ドガッ!!
ドアが強引に引かれる。そこに居たのは武装した憲兵達。
『っ!貴方達は……。』
『我々は南の大地、シャーキル様直属の憲兵だ。』
(執事達の居ない今を狙ってくるなんて…っ。)
『お前ら主を人質に取らせてもらうぞ。グロバナー家にとって、いや、悪魔執事にとってお前らは大切な存在みたいだからな。』
『…主様、どうしましょう……。』
(少なくとも辺りは包囲されてない。だったら……。)
『百合菜!ムーを連れて逃げなさい!』
『え、お姉ちゃんは……。』
『裏山からグロバナー家に向かいなさい!早く!』
『嫌!お姉ちゃんを置いてなんて……!』
『大丈夫。私がもし捕まっても…殺されはしないわ。大丈夫。早く行きなさい!』
『っ……!』
私は階段を登る。
『行かせるか!逃がすな!』
#ベリアン・クライアン
ぷち
276
ガキンッ!!
『ぐあっ!!』
『行かせないわ。この先1歩も通さない!』
私は剣を振り上げる。
『はぁ、はぁ…っ。』
私は1階の窓から飛び降り、裏山へと向かう。
『お姉ちゃん、お願い、無事でいてね…。』
後ろを振り返らず、グロバナー家に向かってただ走った。
グロバナー家にて
『フィンレイ様!ご報告です!』
『何か進展があったようだね。』
『っ、はい。ポートレア家の憲兵達が…悪魔執事の屋敷、デビルズパレスに襲撃を……』
『え……っ?』
『嘘だろ…!?っ、おい!主様の安否は!!』
『そ、そこまでは聞いていない。』
俺は憲兵の胸ぐらを掴む。
『くそっ!!ムーと主様だけにしておくんじゃなかった…っ。』
その時――
バタンッ!
『はぁ、はぁ……っ。』
『主様!?』
『みんな…っ。』
『百合菜…良かった、無事で…。』
『ムーちゃん、何があったんですか?』
『屋敷に、シャーキル様直属の憲兵の皆さんが来て…僕達に襲いかかってきて…。主様達のことを人質として捕らえるって。』
『…麻里衣は――?まさか……!』
『っ、お姉ちゃんは私を先に逃がしてくれたの…グロバナー家に行きなさいって。』
『そんな…っ。』
『人質として捕われるならすぐには殺されないだろうからって…っ。ぐすっ、お姉ちゃん…今頃……っ。』
『くっ、はぁ、はぁ…』
『なんだこの女…強い……っ。』
『武芸に長けている主もいると聞いていたが、まさかお前の方が…。』
私は剣を持って肩で息をする。
(百合菜はもうグロバナー家かしら。時間が稼げたなら、それで……。)
『女を殺すのは気が引けるが、邪魔をするならここで……。』
と、その時――
『待て。』
『っ、貴方は――。』
『武器を下ろせ。』
『…っ。』
その声を聞いた途端…憲兵が武器を下ろす。
そして私は…聞き覚えのある声に身体が熱を帯びていくのが分かる。
忘れるわけ無い。私の大切な執事の絶望の原因を作り出した、この男のことは――!!
『生かして捕らえろとシャーキルが言ってただろう。』
『サルディス・フブキ…っ!!』
『久しいな。悪魔執事の主。』
次回、中編へ続く――。
コメント
5件
私見た時情報量多いのと普通にシャーキールブチギレてて、笑、一回懸賞金かけられてるし、あのなんかナック暴走しちゃうやつ、、とかもう天使信仰してる時点で結構怪しかったかだけど、、フブキもユーハンの分とかあるから、ボコボコにしてなぁ、めっちゃ続きが気になったよ!楽しみにしてるね!もしオプチャとか入ってたら教えてうちもめっちゃ喋りたいから

メインスト見て驚いたけどフブキがいたとは…。南の大地には天使のことを良く言っていたけどまさかここまでつながるとは思ってなかったなぁ。今後どうなっちゃうんだろ。続き楽しみにしてます!
うわっ…これは胸が痛い回だ…。執事達が「主様を守る」って口を揃えて言うところ、めっちゃ熱いんだけど、その裏で「人を斬る」覚悟してるのが切なすぎる。麻里衣が百合菜を逃がすために一人で憲兵と対峙するシーンは震えたわ。そして最後にまさかのサルディス登場…!次回が気になって仕方ない…🔥