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#ベリアン・クライアン
ぷち
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番外編104『信じられない、信じたくない』中編
※今回のメイストを読んで思いついた夢小説です。メイストの衝撃が抑えられないので
捏造で書きます。7章ネタバレなので見てない人はスクロール&🔙をお願いします!
『なんで、お前が…シャーキル様の憲兵たちと一緒に…っ。』
『一角山で湯治をしていた所を拉致され…ずっと、軟禁されていたからな。この戦いの火蓋を切ったのはあいつだ。私はただ見届けに来ただけだ。悪魔執事とその主のくたばる様を。』
『っ……!』
(こいつは、どこまでも…どこまでも人を馬鹿にして…。)
『二度と私は会いたくなかった。ユーハンの…私の執事のことを絶望させたお前のことなんて!!』
『口を慎め。死にたいのか。』
『…殺したいなら殺せばいい。だけど、私の執事はお前を許さない。』
『ユーハンか…まだ生きているとはな。やはりあの時確実に私の手で殺して置くべきだった。』
『黙れ…っ。』
『私だって優秀な部下を失うのは辛い。だが私に刃向かったのが悪い。だから後悔させてやった。故郷も、家族も焼いて、絶望を味わ――』
私は剣を握りフブキに斬りかかる。
ガキンッ!!
私は剣を抜いて防ぐ。
『黙りなさいっ!!この、人間の姿をした外道が!!ユーハンの…ユーハンの大切なもの全て奪っておいて…お前は平然と生きている…ユーハンは今でも苦しんでいるのに!!人を殺して、絶望させたお前が!!殺してやる!!今ここで!私が…っ!ユーハン以上の…ユーハンの家族達より苦しい死に方で殺してやるわ!!』
『ふっ。あはははっ!!流石悪魔執事の主。威勢がいいな。だが……。』
ジャキッ。
『ここまでだな。私一人なら勝てたかもしれないが。』
首元に無数の刃が突き立てられる。
『く…っ。』
ドサッ。
私はその場にしゃがみ込む。
『連れていけ。シャーキルの所へ。』
『は、はい。』
私は縛られて馬車へ乗せられる。
『ふん、生意気な目だ。ユーハンとそっくりだな。まぁいい。すぐに後悔させてやる。お前が刃向かったことをな。』
『……。』
(百合菜…みんな…ごめんね…後は、お願い…。)
ドサッ。
私は気を失う。
『フィンレイに手紙を出せ。』
『シャーキル様、よろしいのですか?』
『悪魔執事の主は人質として使えるからな。悪魔執事の主が攫われたとなれば…簡単に軍なんて動かせないからな。聖戦の火蓋はもう切られた。悪魔執事の主はその火種…もっと火を起こして…神が望む世界にするのだ。』
グロバナー家 本邸
『っ、屋敷に戻ります。主様を助けに…』
『…無駄だよ。ベリアン。』
『主様…?』
『お姉ちゃんは…1人で戦ってた。ポートレア家の憲兵達を相手に。今頃もう、人質として……。』
私はムーを抱えながら涙を流す。
『……フィンレイ様。主様を助けに行きます。』
『君達ならそういうと思っていたよ。』
『で、ですが、フィンレイ様。悪魔執事は出陣させるべきです。そうじゃないと、我々は…。』
『…悪魔執事にとって主は大切な存在なんだ。言ってしまえばグロバナー家当主である私の命令より彼らは主を優先するだろう。』
『っ……!』
『命令に背いたことは後程いくらでも罰を受けます。だから、行かせてください。私達執事に主様救出に。』
『命令をしなくても行ってもらう。憲兵。それでいいね?』
『かしこまりました…。』
バタバタ……っ。
『フィンレイ様!南の大地の当主からお手紙です。』
『恐らく主のことだね。』
憲兵から受け取った手紙を執事達に渡す。
「悪魔執事の主は預かった。命が惜しければポートレア家まで来い。」
『……シャーキル様は本気なんですね。主様までさらって、戦争を起こそうなんて。』
『もう当主とか戦争とか関係ねぇよ。』
『あぁ。俺達の主様を攫ったんだ。死ぬ覚悟くらい出来てんだろ。』
ギィィ……
重い扉を開ける。
『ポートレア家に行ってきます。私達の主様を助けに。』
『みんな、私も行く。』
『主様……ですが、主様にとって辛いものを見せることになります。主様が今どのような目にあっているか分からない以上…』
『みんなが危険な目に遭ってるのに私だけここで待ってるなんて出来ない。お姉ちゃんは私が助ける。』
『…かしこまりました。では、私たちの傍を離れないでください。』
『うん…!』
こうして、私たちは東の大地へ向かった。
ポートレア家 地下牢
『……百合菜が捕まったというのは聞いてない。良かった、グロバナー家にいるのね。』
ジャラッ。
『簡単には逃げ出せそうにないわね…。』
(私は人質だしすぐには殺されない。必ず、みんなが助けに来てくれる。)
ガシャンっ。
『…!出ろ。シャーキルが呼んでる。』
『……。』
ポートレア家
『…悪魔執事の主か。最後に会ったのは1年前か?』
『シャーキル様…。』
『座れ。』
私は床に座らされる。
『戦争を起こそうとしてるのは貴方ですか。』
『あぁ。正しくは聖戦だ。聖なる戦い…神の望む世界にするのだ。天使の力で人類を滅ぼし…新たな世界を創造する。それが私の夢だ。』
『どうして、なぜ貴方が人類の裏切り者なんですか…っ。それに、罪人であるフブキをどうして庇うんですか!』
『人は醜いものばかりだ。己のことしか考えてない。私利私欲の為に他人の命を犠牲にする。そんな人間共は消えて同然だろう。人間を全て滅ぼし…新たな生命を誕生させる。そう。神が望む世界…。神世界を。』
『…私からしたら私利私欲に溺れてるのは貴方よ。シャーキル様。』
『なんだと?』
『天使と協力なんて、馬鹿げてる…私の執事は天使によって傷付けられた。命も、未来も全て奪われたのよ。天使によって全部。それなのに、天使の味方をして、人類を滅ぼそうなんて…悪魔執事と私のことを馬鹿にしてるの!?貴方がしてるのは悪魔執事に対する侮辱よ!』
『……悪魔執事主は死に急ぐのが好きらしい。』
私は剣を振るう。
ブンッ!
『…。』
『ほぉ。喉元に刃を突き立てられても怯えもしない…。』
『殺したければ殺して構わない。私の執事が貴方に刃を振るう。怒りを顕にした執事に勝てると思わない事ね。』
『悪魔執事の主とは本当に生意気だな。』
剣をしまい、床に押し倒す。
ドサッ!
『悪魔執事はお前に気があるらしいな。それなら、二度と悪魔執事に触れられない身体にしてやろう。女としての純潔を失わせてやる。』
『っ、嫌…っ。』
『やっと泣き顔を見せたな。そうだ。もっと絶望してしまえばいい。ユーハンのように。』
『嫌……っ!いやぁぁぁ!!』
次回、後編へ続く――
コメント
1件
この展開、息が詰まりました…。シャーキル様の「神世界」という理想と、人間を私利私欲の塊と断じる冷徹さ。でもそれ以上に、主様が「ユーハンを絶望させたお前は許さない」とフブキに立ち向かう姿に胸が熱くなりました。ユーハンの大切だったもの全てを奪った相手への怒りが、刃の重さになって伝わってくる。そして最後の「嫌……っ!いやぁぁぁ!!」…あの純潔を奪おうとする展開、本当に読んでいて辛かったです。次回、どうか救いがありますように。ぷちさん、続きが待ち遠しいです。