テラーノベル
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キッチンに、小気味よい包丁の音が響く。
「……はい、お待たせ。今日はハムとレタスのサンドイッチだよ」
皿をテーブルに置くと、待ちきれない様子で椅子に座っていたdnの狐耳がパタパタと小刻みに跳ねた。
「わあ、美味しそう…! ありがとう、mfくん!」
dnが大きく一口かじり、幸せそうに頬を緩める。その口元に少しだけついたマヨネーズを、僕は指先で優しく拭い取った。
「ゆっくり食べなよ。逃げたりしないから」
「ふふ、だってmfくんが作るご飯、大好きなんだもん」
幸せそうに咀嚼するdnの向かい側に座り、僕はグラスに注がれた真っ赤な液体を口にする。
トマトジュース。
「……ねえ、mfくん」
「ん?」
「今日はお出かけ、どこに行く?」
「そうだね。少し風が涼しいから、街の噴水広場まで歩こうか。」
その言葉を聞いた瞬間、dnの尻尾が激しく左右に揺れ、僕の足をふわりと撫でた。
「やった! じゃあ、俺、準備をしてくるね!」
「準備?」
「うん。楽しみにしてて!」
朝食を終えた二人は、準備のために寝室へと戻った。
僕が先に身支度を整え、お気に入りの黒いコートを羽織る。
「mfくん、準備ができるまで、あっち向いてて。絶対に、呼ばれるまで見ちゃダメだよ?」
「…? ああ、わかったよ」
僕が壁際へと体を向けると、背後で着替えの音が聞こえ始めた。
数分後、緊張を含んだ声が背中にかかった。
「……もう、いいよ。……っち、向いて」
ゆっくりと振り返る。
そこにいたのは、いつものdnであって、dnではない。普段とは違う、少し特別な装いのdnがいた。隠しきれない白色の狐耳が、恥ずかしそうにぴくりと震えている。
「……あ、あの……。変、かな?」
dnは少し不安げに僕を見つめている。
「前、mfくんが『いつもと違う格好も似合いそう』って言ってたから……。驚かせたくて……」
頬は少し赤く染まり、潤んだ瞳が僕を見上げている。
「……」
「……え、無言!? やっぱり変だよね!? 着替えてくるっ……」
慌てて逃げ出そうとするdnの腕を、僕は掴み取った。そのまま優しく引き寄せる。
「わっ……!? mf、くん……?」
「…逃がさないよ。誰が着替えていいなんて言った?」
耳元で囁かれた低く甘い声に、dnの体がびくりと跳ねる。
「……変なわけないだろう。…想像を超えて、素敵だ」
dnの顎を優しく持ち上げた。
「……これじゃあ、外に出すのが惜しくなるな。このまま、誰にも見せずに、この部屋で二人きりでいたい」
「っ……、……ぁ//、……だめ、だよ…っ/」
dnの狐耳が熱を持ち、しおしおと伏せられる。その羞恥に満ちた表情が、さらに僕の独占欲を刺激した。
「わかってる。…でも、今日だけは覚悟してよ、dn」
僕はdnの額にそっと唇を落とした。
「……君が僕のために、そこまでしてくれたんだ。最高のデートを約束するよ。……それから、夜になったら…ね?」
「ひゃっ、/ん……っ。…/うん、……わかった……」
dnは降参したように、僕の胸に顔を埋めた。
確信する。自分はこの人から離れられない。けれど、その絆こそが、今の自分にとって何よりも甘く、温かい居場所なのだと。
「……行こうか、僕のかわいいお姫様」
「もうっ!/ 変なこと言わないでよぉ……っ!」
赤面するdnを、僕は楽しげに、そして何よりも慈しむように見つめ、二人は光の溢れる外界へと歩き出した。
これから始まる一日への期待に胸を膨らませた、穏やかで美しい朝のひとときだった。
NEXT…
コメント嬉しいのでしていただけると嬉しいです‥!!
時間の余裕があるときに投稿します…!!
コメント
7件
うーん…かっこよ…すぎて、キュンキュンが止まりません…!! 頭の中でお二人を想像するんです、そしたらもう…やば!やば!やば!って‼︎はぁ…かっこよぉ…// 語彙力無くなりました(笑
もうdnちゃんが可愛すぎて可愛すぎて…🫶🫶 はりきって、ちょっと不安そうにしているのとか本当に…😭‼️
お耳パタパタ、口元拭い、 デート勝負服、お姫様扱い,,,最高ですかッ!! 朝のルーティンてだけでとてつもなく破壊力が高いというのに! あとさ、あの、なんでそんなハイペース投稿できつの、、? やばすぎん?この文量でほぼ毎日投稿て!!すご