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後輩との出会いから2週間後の金曜日
二人は約束の食事の日を迎えた。
場所は、高校から少し離れたカフェレストランだ。
サ「ハクはやく!」
ハ「ちょっと待ってよ!」
サヤは、スマホのメッセージアプリを確認するとハクと共に急ぎ店に向かった。
舞「あ、先輩!こちらでーす!」
坂を下ると見えたのは、黄色い肩までの袖のシャツにデニムのボトムス姿の舞鈴の姿だ。
二人は少し息を切らして舞鈴と店の前についた。
深呼吸をして落ち着いた二人は、彼女に改めて「今日はお誘いありがとう」とお礼を言った。
ハ「舞鈴さん、ところで・・・。そちらの二人は?」
ハクは、舞鈴の後ろで車椅子を押している男性と彼女の隣に立っている男性について訊いた。
舞「私を押しているのは兄で、隣の彼は友人の黄野田くんです。」
桃「初めまして、マリの兄の桃汰(ももた)といいます。」
黄「初めまして黄野田 裕助です。舞鈴さんと同じクラスです。」
サ「お二人ともよろしくお願いします。」
会話を済ませて、店に入ると五人は丸いテーブルを囲うようにして席につく。
桃汰以外の四人はそれぞれ食事のメニューを注文し、桃汰はコーヒーを頼む。
注文した物を待つ間、四人は会話を弾ませていた。
ハ「へー、二人は小学校からのお友達なのね。」
黄「はい」
舞「ゆうちゃ・・・黄野田くんには昔からいつも助けられてます。」
黄「僕も舞鈴さんにはいつも励まされて・・・。」
二人は照れつつも笑顔で答える。
サ「ずっと仲良しなんだね!素敵!」
舞鈴と黄野田ははい、といって微笑む
そこまで話したところで注文した料理が来て、四人は食事をとり始めた。
ハクとサヤ、舞鈴の前にはとろとろのオムレツにトマトとアスパラがのったプレートが、黄野田の前にはフレンチトーストにスクランブルエッグとハムがのったワンプレートのランチメニューがあった。
四人は満足のままに食事を終え、連絡先を交換した。
舞「白亜先輩、紫村先輩今日はお時間を割いて頂きありがとうございました。」
黄「僕も、先輩たちとお話できて良かったです。ありがとうございました。」
四人がそれぞれお礼を言い合った後ハクが言った。
ハ「じゃあ、二人もこれからは私のことはハクって呼んでもらってもいいかしら?」
舞・黄「えっ・・・。」
サ「それいい!あたしもサヤで」
舞「でも・・・。いいんですか?」
ハ・サ「もちろん!」
舞「わかりました!ハクさん、サヤさん」
ハ「黄野田くんもね」
黄「え・・・。は、はい」
ハ「じゃあまたね!マリさん、黄野田くん」
マ「はい!また学校で!」
マリと黄野田は二人を見送った。