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ゆ
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#Vanity
ゆ
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**美月ゆめか🌸** うわああああ無理無理無理無理!!😭💕💕💕 のす♡♡♡トゥの「自由なのに外に出られない」心理描写がまず刺さりすぎて…!! 見えない鎖ってまさにそれだよ…好きすぎる……🥺💔 で、帰ってきたスペクターに「ただいま」って言われて無意識に安堵しちゃうのす♡♡♡トゥ、もう完全に飼いならされてるじゃん…って胸が痛いんだけど尊い!! そして「ご褒美」って血を差し出して、指を口に突っ込むシーンはもう…え、待って、これ何? 支配? 愛情? どっちも? って感じで頭パンクした!! 🩸✨ 悔しいのに嬉しい、拒めない、欲しがってしまう…この感情の揺れ、天才的に書けてる…!! ゆゆゆゆ先生神…っ!! 続きが気になりすぎて夜しか眠れない!! 🌙💫
スペクターが部屋を出ていったあと。
ノスフェラトゥは、
しばらく扉を見つめたまま動けなかった。
静かだった。
あまりにも。
喉元の首輪は、
既に鍵を外されている。
自由。
スペクターは確かにそう言った。
『丸一日、私は君に一切干渉しない』
『何をして過ごしても構わない』
そして。
本当に去っていった。
命令もない。
鎖もない。
監視する気配すらない。
なら。
部屋を出ればいい。
好きに歩けばいい。
昔みたいに。
誰にも従わなかった吸血鬼へ戻ればいい。
……そのはずなのに。
ノスフェラトゥは、
部屋の境界線を越えられなかった。
扉の前まで行く。
指をかける。
だが。
開けられない。
胸の奥がざわつく。
もし外へ出て、
戻った時。
スペクターがいなかったら。
そんな考えが、
頭をよぎる。
「……馬鹿らしい」
吐き捨てる。
だが足は動かない。
自由なはずなのに。
まるで見えない鎖で、
まだ繋がれているみたいだった。
時間だけが過ぎていく。
ノスフェラトゥは結局、
スペクターの部屋で過ごした。
椅子。
本棚。
赤いシルクハット。
残された匂いだけを追いかけるように。
そして夜。
カチャ、と扉が開く音がした瞬間。
ノスフェラトゥの身体は、
反射みたいに振り返っていた。
スペクター。
赤いシルクハット。
その姿を見た瞬間。
胸の奥が、
情けないほど安堵してしまう。
スペクターはそれを見て、
ゆっくり笑った。
「ただいま」
「……」
「ちゃんと待ってたね」
ノスフェラトゥは答えない。
だが。
否定もできない。
スペクターは近づいてくる。
コツ、コツ。
革靴の音。
その音だけで、
身体が落ち着いていく。
悔しいほどに。
スペクターはノスフェラトゥの前へ立つと、
静かにその手を取った。
冷たい指。
長い爪。
「ご褒美をあげようか」
低い声。
「ずっと待ってたご褒美」
ノスフェラトゥの喉が小さく動く。
次の瞬間。
スペクターは、
ノスフェラトゥの爪に手のひらを滑らせた。
浅く裂ける。
赤い血が滲む。
ゆっくり。
滴るように。
鉄の匂いが広がる。
ノスフェラトゥの瞳が揺れた。
吸血鬼の本能が疼く。
スペクターは微笑みながら、
血の伝う指先をノスフェラトゥの唇へ寄せた。
「ほら」
「……」
ノスフェラトゥは躊躇う。
だが。
結局、
舌が伸びた。
ぺろり、と。
血を舐め取る。
甘い。
熱い。
スペクターの匂いが濃い。
その瞬間、
ノスフェラトゥの呼吸が乱れた。
スペクターは満足そうに目を細める。
「いい子」
その声だけで、
背筋がぞくりと震える。
ノスフェラトゥは無意識に、
もっと深く舐めようとしていた。
手のひら。
指先。
流れる血を逃がさないように。
スペクターは静かに見下ろしている。
まるで。
飢えた獣へ、
わざと餌を与えるみたいに。
「もっと、奥まで欲しがりなさい」
低い囁き。
次の瞬間。
スペクターの指が、
ノスフェラトゥの口内へ深く押し込まれた。
「ぅぐ……、ん……っ」
喉が震える。
舌の根元を撫でられる感覚。
呼吸が乱れる。
涙が滲む。
それでも。
ノスフェラトゥは拒まなかった。
むしろ。
必死に舌を絡め、
血を吸おうとしてしまう。
一滴も逃さないように。
甘い。
もっと欲しい。
スペクターの血。
スペクターそのもの。
頭がそれでいっぱいになる。
スペクターはそんな姿を見ながら、
優しく髪を撫でた。
「そう」
「ちゃんと飢えてる」
ノスフェラトゥの睫毛が震える。
悔しい。
なのに。
その言葉が、
妙に嬉しい。
スペクターは喉の奥で笑った。
「いい子だね」
指先で涙を拭う。
「美味しい?」
ノスフェラトゥは答えられない。
ただ。
熱っぽく潤んだ赤い瞳で、
スペクターだけを見上げていた。