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「本当なら今頃……..」
授業中ぼおっと私は考えてしまう。
蘭「紗奈?」
紗奈「あっ」
私は、とある研究チームの部員だ。だが、今は高校生に戻っている….。なぜならこれが「研究」に関わるからだ。
瑠奈「おはようございまぁす。」
いつもどおり研究所に私は入った。今、研究しているのは実験ではない。事件のことだ。この研究チームの博士は元警察官。警察官の血が騒ぎ、今は、とある年にとある高等学校で起きた爆破事故について研究しているのだ。
博士「おはよう、よし。今日が実行の日だ。じゃあ、瑠奈ちゃんが。」
瑠奈「え!?聞いてないですよ。過去に戻るんでしょ…?私がそんな大変なことできないですし。」
博士「いやー、新人の明希ちゃんはできないし、いつもの波乃ちゃんは体調崩してるしで瑠奈ちゃんしかいないんだよ。」
真剣な眼差しの博士を見ていると、すこし圧がかかってくる。
瑠奈「はい……。」
渋々博士が開発した薬を飲む。すぐに、目の前が暗くなり意識がなくなった。
……………………………………………………………………..
しばらく無の世界が続いた。だが、次の瞬間無事に目を覚ますことができた。
博士「ふぅ……良かった。プロジェクト進行はOKみたいだな。」
瑠奈「はぁ、で、次は?」
博士「あ、次?次は、この花ケ崎高校学園の入学試験を受けてもらい、一年A組になるというところまでしてほしい。あ、そうそう、そして生徒会長になってほしいんだ。まだ、この時期は春休みだから。」
瑠奈「はぁ、……..。入学試験を受けるですって?」
博士「今、ここにいる時点で高校の入学試験なんて朝飯前だろ。」
瑠奈「まあ………。」
博士「高校には、寮があるからそこに住めばいい。名前も一応、改名して「滝宮紗奈」ってことでじゃあ、よろしく。」
瑠奈「なにが何でも適当では………」
私はその後博士の運転で高校の入学試験場に来た。
試験官「それでは、よーい、初め」
しばらくし、私もテストの問題をすべて答えることができた。そして、無事に高校に入学できることになったのです。
浅沼先生「はい、はじめまして。一年A組担任の浅沼です。じゃあ、一人ずつ自己紹介しましょうかね。」
生徒「はい」
「相沢月乃です。」
「秋風美波です。」
「川崎雄です。」
「木村悠斗です。」
「熊谷裕貴です。」
名前をいうだけの自己紹介でだんだん、だんだん私の番が近づいてくる。いよいよ私だ。
「滝宮紗奈です。」
なんで、これだけのことで緊張しているんだろう。ぼうっと考えていると隣の席の女の子が
「紗奈って言うんだ。可愛い名前だね、よろしく。」
と小声で声をかけてくれてとても嬉しかった。隣の女の子は、一番最後に自己紹介をしていて
「渡辺蘭です。」
とはっきり言っていた。私は、勇気を振り絞り言った。
「蘭って言うんだ、可愛い名前だね。よろしく。」
「うん。」
なんて最高なんだろう。でも、私は楽しむために来たんじゃない。止めるために来た。自分の使命を忘れてはならない…..。
-第一話 Fin.-