テラーノベル
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アラスター「―――ッハハハハ!!見上げた善人ぶりですよ〇〇!」
アラスター「貴女のお人好しはもう見慣れていましたが、まさかここまでとは!」
髪を掻き上げて、アラスターは声高らかに笑う。
言葉で表すのなら、“嘲笑”に近いものだろうか。
アラスター「自分が犠牲になれば皆が助かる?皆を守るために?」
アラスター「たいしたエゴですねぇ実に美しい!!」
まるで舞台の一幕かのような大げさな身振りで、アラスターはそう言い放つ。
・・・・・・かと思えば――――
アラスター「―――まったく不愉快だ」
〇〇「ッッ・・・・・・!」
一瞬で間合いを詰められ、鋭くて冷たい目に射貫かれる。
心の底をひやりと冷たくするような、そんな冷酷な声音だった。
アラスター「お前は、この俺があんな連中に簡単にどうにかされると思うのか」
アラスター「何が自己犠牲だ・・・お前ごときに守られるほど俺が弱く見えると?・・・・・・思い上がるな」
〇〇「・・・・・・っ・・・」
初めて間近で見せた、普段とは違う“ラジオデーモン”の顔。
アラスターの憤りが本物なのだと伝わってきて、思わず言葉に詰まってしまう。
〇〇「・・・・・・っ、それでも・・・」
ようやく振り絞った声は、この上なく情けないほど震えていて。
それでも本当の気持ちは曲げたくないと、最後の笑顔を目の前の彼へと向けた。
―――これで、最後なのだ。
それなら、アラスターには笑顔の私を覚えていてほしいから。
目尻に浮かぶ涙には気づかないふりをして、私は本当の気持ちをぽつりと零した。
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