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〇〇「私には何を捨ててでも、危険に晒したくなかった・・・巻き込みたくなかった」
〇〇「それだけ、アラスターとの時間が・・・・・・」
〇〇「・・・・・・貴方が、大切だった」
アラスター「・・・・・・!」
嘲笑するように私を見下ろしていた瞳が、僅かに見開かれる。
しばらくの沈黙の後、口を開いたのはアラスターだった。
アラスター「・・・私に、恋愛感情を抱いていると?」
少し戸惑ったようなその声に、静かに微笑み返す。
〇〇「・・・・・・えぇ、好きよ。アラスター」
〇〇「愛しているわ。・・・・・・・・・心から」
これで、私たちの関係も本当に最後になるのだろう。
――だって、返事なんて聞かなくても分かっているのだ。
以前アラスター本人から聞いたことがある。
彼は恋愛のパートナーを作ったことがないのだと。
誰かに恋愛感情を抱いたこともなく、そういったことに興味すら湧いたことがないのだと。
“そんなもの必要ないのですよ”・・・・・・そんな風に笑っていた横顔を思い出す。
その言葉を聞いても尚ここまで思い続けているのだから、私も大概なのだ。
―――長い、長い・・・・・・永遠にも感じてしまいそうな、深い静寂。
最後という言葉を盾にして私が吐き出したわがままは、私たちの運命を決定づけた。
アラスター「・・・・・・・・・まったく理解しかねますね」
ぽつりと聞こえたのは、そのたった一言だけ。
〇〇(・・・・・・・・・ああ、分かっていたのに)
フラれた、というよりも“否定”に近いその言葉。
私の抱いていたこの気持ちは、彼には伝わりさえしなかったということなのだろう。
―――堪えきれなくなった感情が、涙となって一粒地面に落ちる。
〇〇「・・・・・・、っ・・・」
これ以上この場の空気に耐えることはできず、
私はアラスターの横を走り抜けてその場から逃げ出してしまった。