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ゆ(旧「ゆゆゆゆ」)
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ゆ(旧「ゆゆゆゆ」)
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カジノの喧騒が嘘のように遠のいた、最上階のスイートルーム。
重重厚なダブルドアが閉まった瞬間、マフィオソは被っていたフェドラ帽を放り出し、チャンスをキングサイズのベッドへと押し込んだ。
「……ッ、あは、せっかちだね、ボス」
ベッドに沈み込みながらも、チャンスはまだ余裕の笑みを浮かべている。
頭の黒いバニー耳が、シーツの上で扇情的に折れ曲がった。
だが、マフィオソの瞳に宿る、完全に理性を焼き切られた獣の光を見た瞬間、その笑みが微かに強張る。
「言ったはずだ、チャンス。……泣いても許さん、と」
マフィオソは仕立ての良い黒いコートを脱ぎ捨て、ネクタイを乱暴に引きちぎるようにして外した。
有無を言わさぬ力でチャンスの身体を反転させ、ベッドの上に四つん這いに組み敷く。
「あ、お、おい……待っ……!」
背中が腰の近くまで大きく開いたベスト。
そこから露出する滑らかな背筋が、マフィオソに撫で上げられ、強く掴まれた。
腰を後ろからがっちりと固定され、チャンスは逃げ場を失う。
「さっきまであれほど大胆に誘っておいて、今更命乞いか?」
「命乞い、なんて……だ、誰が……ッ!」
マフィオソの質量が、背後から容赦なく覆い被さる。
チャンスの衣服を強引に乱し、剥き出しになった腰から太ももの裏へと、容赦のない熱い愛撫がダイレクトに注ぎ込まれた。
衣服の擦れ合う音と、肌が密着する官能的な音が静まり返った室内に響く。
「ひ、あ……っ」
後ろから深く、一気に組み伏せられた激しい衝撃に、チャンスの背中が綺麗な弓なりに反った。
黒いバニー耳が激しく揺れ、あれほど饒舌だった口から、甘く、切羽詰まった悲鳴が漏れ出す。
「カジノを引っ掻き回した報いだ、身の程を知れ」
「ぁ, は……つよ, すぎ……っ、ボス、これ、は……ッ!」
マフィオソは容赦なくその身体を攻め立てた。
バニー服のベストが激しい衝撃に揺れ、チャンスの背中が赤く火照っていく。
その光景は、絶対的な支配者が、傲慢な獲物を完全に調教している構図そのものだった。
マフィオソはさらにチャンスの手首を後ろに回し、片手で拘束する。
自由を奪われたチャンスは、ただボスの強烈な情熱の波に翻弄され、ベッドのヘッドボードに額を押し付けながら声を枯らすしかなかった。
「テーブルの下で、ずいぶんと器用に動いていた脚だ。……今は、こうして震えることしかできないようだな」
「あ、ぅ、んむ、ぁ……っ! お、れが、負け、たのは……カード、だけ、だ……っ」
「まだ吠えるか」
マフィオソがチャンスの尻をパチンと叩くと、ビクリと跳ね上がった。
「あっ……!」
身体の奥深くまで揺さぶるような、深く、執拗な愛撫に、チャンスの視界が快楽で白く染まっていく。
テーブルの上でマフィオソを翻弄していたはずの心理戦は、今や完全に、肉体による暴力的なまでの衝動によって上書きされていた。
「あ、……っ、ボス、ボス……! や、やば……そこっ、ぁあ!」
「逃がさん」
マフィオソはチャンスの腰をさらに強く掴み、己のすべてを叩きつけるように、その熱の最深部へと深く、深く、重なり合った。
熱い衝撃が二人の身体を貫き、室内に濃厚な香水の匂いと、甘い吐息がより一層深く立ち込めていく。
どれほどの時間が経っただろうか。
カジノのフロアは完全に静まり返り、夜明け前の紫色の光が、カーテンの隙間からスイートルームへ差し込んでいた。
ベッドの上には、完全に力尽きた様子でうつ伏せに横たわるチャンスの姿。
自慢のバニー耳はすっかり萎れてシーツに伏せられ、艶やかだった黒い革手袋は床に片方落ちている。
その枕元に、マフィオソが静かに腰掛けた。
すでに衣服を整え、乱れた髪をかき上げたボスの表情は、いつもの冷徹で圧倒的な「首領」のそれに戻っている。
だが、その視線には、寝息を立てるチャンスへの、隠しきれない独占欲が滲んでいた。
「……まったく。喰えない男だ」
マフィオソは、チャンスの背中に残る、自身の指の痕をそっと指先でなぞる。
その刺激に、チャンスが薄く目を開けた。潤んだ瞳が、不満げにボスを睨みつける。
「……サイテーの、アフターケアだね、ボス。腰、本気で砕けるかと思った……」
「手加減はしないと言ったはずだ。それに、カジノの利益を勝手にイベントに回した分の罰としては、これでも軽い方だろう」
マフィオソが冷たく突き放すと、チャンスは、少しだけ身体を起こし、シーツを胸元まで引き上げた。
そして、ふっと、カジノのテーブルで見せたような、最高に不敵で綺麗な笑みを浮かべる。
「でも、楽しかったろ? ……あんた、俺を抱いてる時、完全にポーカーフェイス忘れてたぜ」
「……黙れ。これ以上喋ると、もう一戦付き合わせることになるぞ」
マフィオソがフェドラ帽を被り直し、部屋を出ようと背を向ける。
だがその瞬間、チャンスはベッドからしなやかに手を伸ばし、ボスのコートの裾を、きゅっと強く掴んだ。
「……次は、俺が勝つから」
その挑発的な言葉に、マフィオソは振り返らず、ただ口元の端を微かに吊り上げた。
「フン……いつでも受けて立つ。我がファミリーの、ラッキーバニー」
ドアが閉まる静かな音と共に、支配者の夜が明けていく。
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