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(404&Kingセフレ世界線)
「なぁ…..」
「ん?」
「なんとなく…..ホントに何となくなんだけどな…..お前だから分かると思うし、それに、俺自身も分かってて…..別にこれといった特別な意味とか考えとかが合って言ってるわけじゃねぇんだけど…..」
「はぁ。」
「だけど、かなり重要になるかもしれない話だ….」
「ほぉ。」
「なんでいつも俺が受けなんだ?」
「仕事に戻る。」
「オイオイ待ちやがれくださいよ…..」
相変わらず俺に対しては素っ気ねぇなこの王。
そう思いながらエラー404こと俺は、この仕事骨ことキングマルチバースに長年の愚痴を叩きこんだ…..つもりだったんだけど、コイツにとってはクッションより柔らかい叩きだったらしい。
世のなかの需要を考えても、俺受け派と俺攻め派で考えたら攻め派の方が多いというのに….まったく、何を考えてるんだ?何も考えて無いんだろうが。
いやしかし……
「何度も言うようだが、私は別に受け身になっても構わん。お前の好きにしろ。」
「味気ねぇなぁ…..固定されてるから良いんでしょうに。例えば、ゲームするときに愛用武器が友達と被ったら何となく嫌な感じがするような….そう、固定化するべきだと思うんだ。」
「そうか。頑張れ。」
「お前の努力も必要なんだよ。」
「五月蠅いな……私用なら3時間待ってくれ。」
(時間が進む音)
「3時間経った。」
「物理的な話をしているのではない。」
あぁ、やっぱ分かってないなコイツは。
行為のたびに、この俺が、上から見下ろされて、一方的に蹂躙される。
しかもその上に居る無駄なイケメンが対して面白そうでもない顔をされちゃあ、受け甲斐も無いってもんだ。
「思うんだが、別の奴でも相手にすればいいだろう。」
「お前しか、俺の事は抱かせねぇって決めたんだ。お前の事を愛してるからだ….」
「そうか。私はそこまで愛してない。」
「あっそ…..。お前こそ、顔も性格も俺以外には良いんだからセフレの百人くらい秒で作れるだろ。」
「お前はそう思うんだな…………っと。」
そうこう話している間にも、コイツは休まず手を動かしていた。
マルチタスクが得意なんだな。キング「マルチ」バースだから。と前コイツの目の前で言ってみたら凄い冷たい目で見られて、普通に凹んだ記憶がある。
「なぁ、キング。」
「………..なんだ?」
流しで人の言葉聞きやがって。
「俺にもそれ飲ませろ。」
「別に良いが……」
「俺だって最近慣れてオエ”ェ”ェ”ェ”ェ”…….」
「だから言ったんだがな…..ブラックだぞこれ…..。」
あぁ、良いな。
俺は、コイツをまだ素晴らしいと思えてる。
「なぁ、キング。」
「ん?」
「愛してる。」
「そうか。」
本当の気持ちとかじゃない。
今はただ、俺もこいつも気持ち良いだけなんだろ。
愛以前に、俺たちは相棒だから。
コメント
1件
ああもう、この二人の空気感すごく好きです……。 404くんが「俺受けなんだよな」ってぼやくところから始まって、最後の「愛してる」「そうか」の温度差がたまらなかったです。でも「愛以前に相棒だから」って締めが効いてて、重くなりすぎず、それでいてちゃんと二人だけの関係が滲んでる感じがして。 キングの淡々とした返しと、その合間に見えるちょっとした優しさ(コーヒーを飲ませてあげる、とか)に、こっちがどきっとしました。続き、読みたいです。