テラーノベル
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……
見られた見られた見られた見られた見られた
(落ち着け自分)
そう…ここは………
「あ、あの………な、内緒にして…ください」
苦笑いで泣きそうな自分を押し殺して答えた
するとまさかの
大きなバスタオルで身を包んでくれた一郎さん
「にぃちゃん……」
「一兄ぃ」
驚いて目を見開いたまま泣いた自分
「すまなかった…」
抱きしめながらも背中をタオルで隠してくれて重い声で謝ってくれた
♦️「見なかったことにした方がいいのか?」
首を振る自分
見られてしまった事には間違いない
「………後で…話します……自分が…そうしたいのです」
♦️「わかった」
三兄弟が風呂から出て行った後
数分後…物陰から
「あ、あの」
♦️「できたかこっちだ」
「は、はい」
椅子に座って目の前には紙とペン
💛「口で話したらきっと病院の時みたいになるからな」
「ありがとうございます」
自分は全て話した
全て
そう
義理の妹がいたことも
人体実験でひどい仕打ちされたことも
ずっと寂しかったことも
涙をこらえて紙に書いた
三兄弟は泣きながら憎しみと怒り悲しみで拳を握った
そして誰も知らない秘密を打ち明けることにした
師匠も毒島さんでさえも知らないこと
前髪を上げて額を見せた
もうひとつの目
金色の瞳をしてた
そう、片目がなくとも額に目がもうひとつあったのだ
正直怖かった
嫌われたのだともう諦めてた。
口を開いた言葉はずっと自分が欲しかった言葉だ
「生きててくれてありがとう」
号泣した…
その日は過去一泣いた
泣いて泣いて泣きまくった